カテゴリ:建築
「姉歯建築士による耐震偽装」 一見、関係のないように見えるが、短く言うと 1. 耐震偽装事件があった。 2.「確認申請」がずさんであったことがわかった。 3.「確認申請」を厳しくすることで建物の安全性を確保することになった。 4.「確認申請」が厳しくなったことで、提出書類の量が「5倍」位に増えた 5. 設計事務所の負担が増えた。 6. 確認申請をやる物件が数件あり新しい法規への対応作業に追われ、ブログの更新がおろそかになった。という訳である。 建築関係法規は,たびたび改正があるため変化は慣れっこだ。新しい法規は覚える先から変わってしまうので、法規を覚えるよりも新しい法規を調べる方法を知っておくことが重要である。 インターネットが普及し最新の法規が瞬時にパソコンで見られるようになったので、法令集を買うことは無くなったが、今回の改正はあまりにも大掛かりなものだったので、久しぶりに法令集を買ってみた。 本屋で、法令集を買ってびっくり。とにかく分厚い! 写真の右側、黄色いのが今年の建築関係法令集 左側が、17年前の法令集 いづれも同じ出版社の法令集である。 今年の法令集は、机の上に立てたら「地震がきても倒れないほどの安定感?」 17年前の法令集が寄りかかってもしっかり立っているほど。 ページ数で言うと約500ページから約1600ページと3倍以上になっている おまけに、おまけとしてCDまでついている。 量は3倍だが値段は1.5倍なので割安感もあった。 毎年少しづつの改正で増えているとは思ったが、これほど増えているとは、、、 姉歯のような耐震偽装を無くすのはもちろんだけど、 結果的に、負担が増えるのは、 ・計画の変更手続きが煩雑なために建設費の削減ができなくなる建築主、 ・確認申請期間の増加により建物の使用が遅れる事業者、 である。 工事金額の少なくとも1~3%は、建築主や事業者の負担は増えそうである。 建築の設計には大きく分けて「機能的な部分」と「意匠的な部分」があるが、これらに加えて「法律的な部分」の比重が大きくなってきた。 法律の規制に「がんじがらめ」にされて、つまらない建物が増えなければ良いのだが、 過度な法規制は× お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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