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いよいよ夏本番って感じです。
都市部ではヒートアイランド現象のせいで気温がどんどん上がってしまいます。ヒートアイラン現象は建物が多い都市部では、気温が上がり、そのため冷房をより多く使うことで更に都市部の気温が上がってしますという悪循環が原因です。その悪循環の一部をたち切れば良いのですが、その方法のひとつとして、緑化により気温を下げることが効果的と言われ、屋上緑化が効果的とされています。 屋上よりも壁面緑化の方が効果的な場合もありますが、今回は、屋上緑化の事例を紹介します。 写真は、墨田区の京島に建つ一戸建ての屋上です。墨田区は東京23区でも特に建物が密集し、緑が少ない地区です。そんなこともあって墨田区では緑化に補助金を出しています。写真にある緑化で18万円の補助金がでます。家の緑化のために補助金が出るのは不思議な感じもしますが、ヒートアイランド現象の解消のためとなれば補助の意味はあるのでしょうね。そんな、行政も助成してくれる緑化の効果はあるのか。ちょっとたしかめてみました。 まずは、緑化していない部分の温度です。約50.4度あります。「暑っ!」数字を見るだけで、暑いです。 次に、芝の部分の温度です。35.9度。14.5度も低くなっています。 更に、この芝に水をまくと、31.0度になっています。更に4.9度も温度が低くなっています。芝の無いコンクリートの部分に比べると約20度も低くなっていました。 屋上緑化は、芝を植えるだけでも効果はありますが、気をつけなければならないことがあります。温度が下がるのは、緑と土が貯めている水分が蒸発する際に、気化熱を奪って温度を下げるので、水分を貯めやすい緑と土壌が必要です。薄い土や、セダム、コケのような緑だと、あまり効果は期待できません。 今は、各地の行政とも緑化には積極的で、特に墨田区は、今年の5月からは、壁面緑化にも補助金を出してくれるようになりました。見た目にも涼しくて安らぎを感じ、冷却効果のある緑化がもっと増えてくれるとうれしいです。 緑化面積が増えると、都市の気候も景観も変わってきます。ハイブリッド車やエコカーばかりがエコではありません。複雑な技術を使わなくてもできるエコの効果は実は大きいのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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