カテゴリ:建築
今回の敷地は、敷地面積が48m2(約15坪)。狭小地でのバリアフリー住宅を実現する機会であった。バリアフリーの住宅は、病気になっている方はもちろん、世話をする家族にとっても快適な家でなければならない。そうすると、どうしても広いスペースが必要になるが、都市においては、そういった条件の敷地ばかりではない。むしろ、狭い敷地が多い。都市型、バリアフリー、二世帯、耐震、様々な条件を満たした形をお施主様と相談しながら形にしていく作業が必要となる。 写真は、玄関の部分。 この部分のポイントをあげると、 ・ドアの下の段差をなくすとで雨水が吹き込む恐れがあるため 外部側に排水溝を設けた。 ・靴を脱ぐ部分と室内との境目が平らなため 靴を履く時に腰掛ける腰掛けを設置。 ・腰掛は、使わないとき邪魔にならないよう折りたたみ式とした。 等、バリアフリーの設計では、バリアフリーのための対応とその為に起こる不都合への対応が必要になる。 今回のお宅は、道路から、玄関を入り、寝室、浴室、トイレ等1階全ての段差を無くした。 山の手通りのスグ近くの立地なので、耐火性と遮音性、そして防犯も考え鉄筋コンクリート造にしている。 ちなみに、一言でバリアフリーと言っても、症状によって対応は様々だ。 例えばリウマチの場合、関節に力が掛かると関節が破壊されてしまう事がある。手摺に体重を掛ける事で関節が破壊される事もありうる。また、リウマチは進行性があるので、将来的にホームエレベーターを設置も考えておくと良い。 写真は2階のリビング。 断熱性能は新省エネ基準を確保。冬は家全体を温かくしてヒートショック対策に備え、夏は自然の通風を取るために大きな窓を確保。 福祉住環境コーディネイター(1級)のいる一級建築士事務所 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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