カテゴリ:墨田
昨日は、子育ての環境づくりは「知り合うきっかけが自然にできる環境づくり」であると書いたが、具体的にはどういったものだろうか?
1.歩きやすい路地 2.道に対して開いた庭のある家並 3.歩行空間から気軽に寄りつける広場 などが考えられる。 まず、歩きやすい路地について考えてみる。歩きやすい路地は、車の通行も少ないので、子供を連れて安心して歩くことが出来る。そのため外出の機会が増え、近所の人と知り合うきっかけも増える。歩きやすい路地は、人が歩く部分と車が通る部分がフラットなため、高齢者にも歩きやすい。子育てのみならず、高齢者にとっての環境としても適している。 上の写真は、墨田区の京島に残る歩きやすい路地の様子。並んで話をしながら歩く人、車いすを押している人、シルバーカーを押しながら歩く高齢者等、快適な歩行空間が確保できている。こういった路地は子育ての環境としても望ましい。 一方、下の写真は、上の写真と同じ墨田区の京島、曳舟の駅前に新しく作られたちょっと残念な道路。歩道と車道がガードレールによって分けられ、向こう側の歩道を歩く人と、こちら側の歩道を歩く人が分断されるため人と人とが出会うきっかけが半分になってしまう。 ・安全のため、歩行者と車道を分離 ・安全のため、ガードレールを設置 ・歩道と車道部分との段差。 等。本来、人の安全のための計画が、人の生活を分断してしまう。 道路の安全を考える人、都市計画を考える人、雨水の処理を考える人が、それぞれの立場で考えた結果としてまちができてしまうのではなく、そこに住む人が中心のまちづくりを考えたい。 せっかく作る道路。歩き易くて、子育ての環境づくりにつながるものになって欲しい。 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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