カテゴリ:建築
まともな建物を建てるには、建築家に設計を依頼するのが良い事を説明してきましたが、ここで一つ疑問が浮かびます。そもそも建築家って何? 実は、建築家という資格はありません。えっ!と思いましたか?建築の設計に関しては、建築士という国家資格があり、木造建築士、二級建築士、一級建築士の3つの資格がありますが、この資格を持っているからと言って建築家とは言えません。
建築士法の第二条の二には、「建築士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその職務を行わなければならない。」と定められていますが、公正かつ誠実にとうたわれているにも関わらず、設計する者と工事する者の分離には触れていません。工務店や住宅メーカー等の工事業者に所属している建築士や、それらの下請けをするような建築士が、公正かつ誠実に職務を行えるわけなどありません。工事業者に使われている建築士は、大切な事がわからないようないい加減な図面を書き、工事業者は、その図面を元に契約を結び工事が始まれば工事費を浮かすために手を抜く。そんなことがまかり通ります。公正かつ誠実に職務を行うためには設計する者と工事をする者は別でなければなりません。そんなあたり前のことが、法律では決まっていないのです。マスコミも悪徳業者撲滅とか、リフォーム詐欺に注意とか言う暇があったら、設計と工事をする者の分離(設計施工分離)をいうべきです。しかし、ゼネコンやハウスメーカーが大口広告主とあっては、それも期待できません。耐震偽装問題で姉歯建築士の名前が連呼されました。実は、大手住宅メーカーでも耐震偽装がありましたが、そのことはマスメディアには全く出ていませんでした。原発事故の前には、東電のオール電化をあおるCMがたくさん流れていたのを思い出します。大事な事は知らされないのだなとつくづく思います。今日は、誰も言わない本当の事を言いました。 現代風水建築家?金谷直政 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月29日 23時14分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[建築] カテゴリの最新記事
|
|