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墨田区の建築家 「気まぐれブログ」

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2012年07月02日
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カテゴリ:建築
今から7年前の2005年は、耐震偽装事件がありました。姉歯建築士による一級建築士の不正が繰り返し報道されていました。この事件を受け2007年6月に改正建築基準法が施行されました。
では、その後、建てられる建築は、安全を担保できるようになったのでしょうか?いいえ違います。
例えば千葉県市川市に建設された45階建ての超高層マンション。工事をしたのは清水建設。日本のスーパーゼネコン5社の中の一つです。この物件で、鉄筋が不足していることがわかり、工事が中止され、不足分の鉄筋を加える工事が行われました。注目すべきは鉄筋の不足が判ったのは、改正された建築基準法による検査ではなく、住宅性能評価制度という建築主が任意の契約により依頼した検査によってたまたま見つけられたのでした。ということは、この事例は。たまたま見つかったというだけで、通常であれば誰も気がつかなかったのです。この施工ミスが見つかったのは2007年10月でした。これは何を意味しているかというと、2007年6月の建築基準法の厳格化ではこの手のミスは発見できないことを意味しています。いくら建築確認申請で設計を厳しく見たとしても、現場で図面とおり作られていなければ全く意味がありません。建築士の偽装による事件がきっかけなので建築士への負担と罰則を増やしましたが、工事をする部分での危険性については何の対策もとっていません。ほったらかしです。何だか原発事故での津波に対しての対応と同じです。危険性は予測できているのに問題が起きない限り対策を取ろうとしないようです。どの建物にミスがあったかは地震が起きなければわかりません。
もちろん、ゼネコンなどの工事業者もわざとミスをするわけではありませんが、工事業者から完全に独立した建築家が現場を見ることでミスを少しでも減らすことができます。建築家が建築主の立場で現場を見ることが必要なのだと思います。
現代風水建築家?金谷直政
かなや設計





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最終更新日  2012年07月02日 23時52分36秒
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