カテゴリ:建築
省エネといえば、いろんな省エネ製品があり、家電量販店では省エネが一番強力な売り文句になっているのではないでしょうか?また、テレビでも、ソーラー発電、燃料電池等々のCMが流れ、一体どの省エネ製品を導入すれば良いのか混乱してしまします。でも、そんな高級な設備機器よりも効果高い省エネがあるのです、しかも安価で。それは「断熱」をすることです。「あ~、断熱ね」と、当たり前すぎて拍子抜けしますか?本当にこれが一番効果があるんです。
そして、断熱材の厚さは可能な限り厚い方が良いです。色々な省エネ製品がありますが、費用対効果を考えると、断熱材を厚くすることに勝る省エネはあまりありません。省エネ製品の情報の洪水の中で、何を選択しておけば良いか迷うことと思いますが、イメージだけで省エネ設備を選ぶととんでもない大損をしてしまいます。 断熱材を厚くすることでかかった費用と節約したエネルギーを考えると、2年程度で元が取れてしまいます。一方、採算が合わない省エネもあります。例えば、西日を遮るための外付けブラインド、建築の教科書には省エネには非常に有効であると書いてあります。しかし、それは机上の空論。ヨーロッパでは価格のこなれた製品もありますが、台風のある日本では、強度を増すためにべらぼうに高いものになります。日除けのためにかけたコストを節約したエネルギー代で回収するには50年近くかかることになるのです。それよりも断熱を厚くしたり、窓の位置を工夫し、夏の西日が入らないようにすべきなのです。なぜそうする人が少ないのか、高価な省エネ製品を導入する人が何故、もっと安価で確実な省エネをやらないのか?不思議でなりません。たぶん、メディアやCMの影響なのかなという気がします。つまり、断熱材はかなり普遍的な建材であり、その製法もオープンにされ安価なのでメーカーもあまり儲けが無いのでしょう。また、メーカーすら介在しない断熱材もあります。ですから、「断熱材を厚くしましょう」というCMやキャンペーンがまったく見られないのでしょう。こういうことは、国がもっとPRすべきなのだと思います。一体誰に遠慮しているのでしょうか?それとも原発のときにもあったように電力会社やメーカーから研究費をもらっている学者が、電気を使い高い省エネ機器を買うように誘導されていて、断熱材の省エネ効果が大きいことを国へ提言できないのでしょうか?と思ってしまします。 高価で効果の低い省エネ製品を建築にくっつけるよりも、安価で効果の高い省エネを実践するほうがまともな建築といえそうです。 現代風水建築家?金谷直政 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年07月03日 21時31分04秒
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