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墨田区の建築家 「気まぐれブログ」

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2019年07月26日
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カテゴリ:建築
京都アニメーションは、何故大惨事になったのか?
34名もの犠牲者を出した京都アニメーションの火災。何故、これほどの惨事になったのでしょうか?

報道などから明らかになっている情報では、

建物の概要は、3階建て、延床面積700m2程度、屋上に通じる区画された階段、1階から3階につながる螺旋階段

生存者の証言では、あっという間に、黒い煙が螺旋階段から建物中に広がったとのことです。

螺旋階段は、区画されていなかったので、煙の通り道になってしまったようです。建築基準法では、「防火区画」というのがあって、その中の一つに「竪穴区画」と言うのがあります。これは、上下階を結ぶ階段や吹き抜けがあった場合に、壁、扉やシヤッターなどで区画するといすうものです。

建物の用途や、竪穴の設置場所などにより緩和はあるのですが、今回の螺旋階段については、緩和の理由がありません。

なぜ、この螺旋階段が区画されていないのか?竪穴区画が建築基準法で規定化されたのは1967年ですので、この建物はそれ以降に建てられているとすれば、この螺旋階段は区画されていなければならないはずです。

京都固有の緩和規定があるとも思えません。考えられるのは、

確認検査での判断ミス。

完成後に改修があった

等、でしょうか?そうなると、、この惨事の原因は、放火だけではないかもしれません。

かなや設計 環境建築家 金谷直政





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最終更新日  2019年07月27日 14時34分15秒
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