カテゴリ:建築
京都アニメーションは、何故大惨事になったのか?
34名もの犠牲者を出した京都アニメーションの火災。何故、これほどの惨事になったのでしょうか? 報道などから明らかになっている情報では、 建物の概要は、3階建て、延床面積700m2程度、屋上に通じる区画された階段、1階から3階につながる螺旋階段 生存者の証言では、あっという間に、黒い煙が螺旋階段から建物中に広がったとのことです。 螺旋階段は、区画されていなかったので、煙の通り道になってしまったようです。建築基準法では、「防火区画」というのがあって、その中の一つに「竪穴区画」と言うのがあります。これは、上下階を結ぶ階段や吹き抜けがあった場合に、壁、扉やシヤッターなどで区画するといすうものです。 建物の用途や、竪穴の設置場所などにより緩和はあるのですが、今回の螺旋階段については、緩和の理由がありません。 なぜ、この螺旋階段が区画されていないのか?竪穴区画が建築基準法で規定化されたのは1967年ですので、この建物はそれ以降に建てられているとすれば、この螺旋階段は区画されていなければならないはずです。 京都固有の緩和規定があるとも思えません。考えられるのは、 確認検査での判断ミス。 完成後に改修があった 等、でしょうか?そうなると、、この惨事の原因は、放火だけではないかもしれません。 かなや設計 環境建築家 金谷直政 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月27日 14時34分15秒
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