カテゴリ:作物
人から頼まれたことを、そのままやってあげたいと思うこともあるのだが、それができないのがつらい。そういうとき、私はいつも現実の敷居のなかにとりこまれていて、その現実なるものは、もはや私一個の力ではいかんともしがたい。その人と心をあわせてやればなんとかできるにちがいない、そう思うことで私は生き延びることを許されているのだと考える。現実の隣にあると考えている、あえていうが空想の世界で、私は家を作る、その人のための。海辺に近い林のなかの一軒家。すずしく温かい南の島の家を私は作るだろう。その人のために。
寒い春と書いて、(眼を閉じよ)、余りにも平凡に夏の光を想え! カミングスにならって、放蕩を寛大と読め、と書いて 私の正誤表は膨大に増殖する、この歳月の島をゴミの山と化すほどに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 1, 2006 12:10:55 AM
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