(初折表)
発句 泥鰌汁ちゞにくだけて宵の身は 解酲子
脇 クーバの唄を聴き果てし夏 蕃
第三 見放くれば少年故郷遥かにて 解酲子
四 深く息衝く秋の夕暮 蕃
五 誰も彼も携帯かざす窓の月 蕃
六 しばし渡せるかささぎの橋 解
(初折裏)
一 教え子に星座神話教わる文化祭 蕃
二 華甲こえれば炭焼となる 解
三 ひりひりと正午の時にうたれつつ 蕃
(めも)
解兄、ご斧正、身に沁みて納得しました。また御句の趣、付け味も勉強になりました。愚句は「移住の夢」「団塊の夢」を否定したく、逆説的なものになりました。しかし、こういうニーチェ的なときもあるにちがいないという思いです。