詩人たちの島

北朝鮮が核クラブ九番目のメンバーになった。（アメリカ・ロシア・フランス・イギリス・中国・インド・パキスタン・イスラエル-これは認めてはいないが、いつまで隠すのか）。続々とクラブの加入を、首を長くして待っている他の国もあるだろう。八つのクラブだけでは、この地球の絶滅に貢献できないとでもいうように。
人類なんて、旧石器時代より少しも「進化」していない、ということがよくわかる。なにもアウシュビッツを持たなくとも、その野蛮さだけは逆に「進化」しているのである。

ＵＮでの安保理決議はどうなるのか、そのメンバーのなかの唯一の超大国で、クラブのリーダーの「正当性」はどうか？　すべての責任は北朝鮮にあると言い切れるのか？　このクニの新首長の初外遊を狙い撃ちにしたかのような、今回の「実験」の声明は、どのようなコンテクストの上にあり、どのような展開を見せるのか？そして中国、ロシアはどのような対応を見せるのか？

「国際」社会とは何か？そういうものがあると信じられるのは、たぶん自国の平和に飽満している国だけなのではないか。「国際」社会はこぞって今回の「実験」を非難している？「国際」社会への挑戦？そうではないと言う国もあるにちがいない、ということから「国際」平和を構築することは不可能なのか？

様々に自らに問いかけてみること、他人に問いかける、他国に問いかける、のではなくて。

（湯殿川の鯉の方が人間どもよりもっと賢い、彼らは核なぞ持たない）