カテゴリ:politics
今晩のasahi.comより
――伊吹文部科学相は25日、長崎県長与町で開かれた自民党長与支部大会で、「大和民族が日本の国を統治してきたことは歴史的に間違いない事実。極めて同質的な国」と発言した。「教育再生の現状と展望」と題して約600人を前に講演し、昨年12月に改正された教育基本法に触れて「悠久の歴史の中で、日本は日本人がずっと治めてきた」とも語った。 同法の前文に「公共の精神を尊び」という文言が加わったことについては、「日本がこれまで個人の立場を重視しすぎたため」と説明。人権をバターに例えて「栄養がある大切な食べ物だが、食べ過ぎれば日本社会は『人権メタボリック症候群』になる」と述べた。― またまた「本音」が出ましたね。『人権メタボリック症候群』とは一体何なんだ?「同質的な国」とはどういう国か?基本的な人権の獲得のために人類はどれほど苦労してきたのか?「多様性」の保証のためにさまざまなマイノリティーはどれほど血塗られた歴史を経験しなければならなかったのか?この内閣の閣僚の程度はたかが知れているということが、この発言でまたはっきりした。この「美しい国」なるものが、こんな排除と傲慢をこととする放言の上に成り立っているということも、よく分かりました。同質性の腐った缶詰でも食べていろ。「悠久の歴史」などという虚構のうえで居眠りでもしてろ。日本は日本人がなどという同語反復を死ぬまで繰り返していろ。 追憶や回想の何たるかを、伝統の何たるかを、何も分からない文部科学相などは、自分の事務所費の弁明でも真面目にやっておけば、それで充分ではないか。「教育再生」ならぬ、一番程度の低い、頭の悪い「教育破壊」の発言にほかならない。こういう発言を平気でする者に、「教育」を語る「品格」などあるはずがない、それだけが明確になるだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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