カテゴリ:作物
浅い、さびしさ
さびさびとした空 ふきあげる風 ここは孤独 かなたは島唄 思うそばから裏切られる 裏切る 眠る それだけが深い一瞬に 悲鳴が聞こえる すべてを飲む 瓶の底の浅さを、すべて その節回しはどこから出てくるのか? 節回し? 生き方? 野太い声が裏返ると 悲しみの白砂がそこにひろがる? 優しさのきわみのきみの合いの手が入る スラヨイ スラヨイ スラヨイ ヨイスラ 大きいは小さい 小さいは大きい 聴いても聴いても同じ節回しなのに 砂のように、でも一粒だって同じではない だから 泣いているのではない 笑っているのだ さびしさの浅さを渡って おまえの家の戸を開けて 夜嵐が吹き上げて‥ 加那よ、おまえは見当たらぬ 「あらかじめみなわかっている」という道を 島からはるばる歩いて、ここまできたということなのか? この浅いさびしさに きつすぎる三味線の細いひびき 神話でもない、昔話でもない ふきあげる唄 鋭く、優しく、執拗に 同じ節回しで、私にはそのようにしか聴こえない節回しで 私を否定する島唄 それは呪文ではない、でももちろんJポップでもない シマウタ、自らを否定してやまない、自らだけを 同じは違う 同じ違い 違いは同じ 違い同じ シマウタ ウタシマ しまう 唄 唄う島だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 9, 2007 09:40:07 PM
コメント(0) | コメントを書く
[作物] カテゴリの最新記事
|
|