カテゴリ:politics
制度の破綻が取りざたされている最中に、隠蔽されていた「破綻の制度」そのものが白日化してきたというのが昨今の「年金」問題の本質ではないか。「戦後レジーム」からの脱却というまえに、きわめて素朴に言うならば、戦後も戦前も関係のない「レジーム」そのものが破綻していたのである。これは一つの機関だけの問題に帰することはできない。当然ながら、その機関の背後や前面を切断し、それを立体化する、前提としての「構造」の喪失が問題とされなければならない。
政治的な意思の総体、民主主義的なものを形成する意思の総体が、その形成が依然として問われているのではないか。 レジーム自体が破綻していたのに、そこであたかもそれが肯定的であれ、否定的であれ有効であるかのように振舞ってきたのだ、もうそれには疲れてしまったというのが実情である。底なしの渦に巻き込まれてゆくかのようだ。「反乱」「暴動」「一揆」などが起こらぬほうがめずらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 11, 2007 09:44:46 PM
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