「親和力と照応」という言葉が、ここ数日のキーワードになっている。W.G,Sebaldの本を、この夏は二冊読んだ。それが読書としては一番印象に残っている。「アウステルリッツ」と「土星の環」。後者で、Michael HamburgerというSebaldの友人を知る。ドイツからのイギリスへの移民者で、ドイツ文学の翻訳、とくにパウル・ツェランやトラークルなど、そしてヘルダーリンの英訳者でもあり、詩人でもある。アマゾンで今日、彼の本を調べたら、ボードーレールやランボーなどの訳者でもあった。彼自身の'intermittent memoirs'という自伝があり、Sebaldが先の本で言及していたのはこれであった。買おうかなと思ったが、暇がないやと思い、やめる。でも、ついに一つだけ、Sebaldの本を彼が英訳したもの、たぶん邦訳は出ていないと思うが、'After Nature'を購入してしまった。Sebaldの原文はドイツ語。それを年長の友人Hamburgerが英訳したものである。Sebaldは交通事故で死んでしまったが、Hamburgerはまだ生きている。この人の詩なども読める暇ができたらいいなと思う。
明日から、また日常が本格的に始まる。
2007年の夏よ、さよなら!
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