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詩人たちの島

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December 23, 2007
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カテゴリ:作物
駅頭で右翼の街宣車が、がなりたてていた。
ヤクザのような恰好のおじさんが天皇賛美の主張をしていた。
買い物をして帰るときには
今度は、ジーパンを腰パン式に履いた30代くらいの奴が、
やはり天皇の偉さについて説教していた。
そうか今日は誕生日だったのだ。
今の天皇とも、その家族ともかけ離れた、
脅迫めいた言辞に耳を貸すものはいないだろう、と
思ったが、立ち止まって聞いている人もいるようだった。
そこだけが時間が止まっていて、
しかしそこで喋っているものは今を生きているものに変わりはなかった。
うすよごれた感じが今も耳に残っている、
欲望むきだしの天皇崇拝者、
誰かを賛美することで誰かをやっつけるというこびりついた奴隷根性が
淋しくもあった、大きな、眼に見えない格差がここでも働いている。
求めない、そうすればというイデオロギーもあり、
こきおろせ、そうすればというイデオロギーもあり、
行き場を失った品格は品悪になるばかりだが、ボウダンガラスの向こうから
祝意を表しに集った善男善女の幸せを寿ぐ「大家」も
どんなアクチュアリティをも自ら捨てようとしている善意の老人である。
いかなる「天文と時変」をも
「九重の天子 知るを得ず」というより、「知る」辛さを知りすぎているから、
どこにも現れない「天子」になろうとした人のようでもある。
このとき、
街宣車の上で猿のようにがなりたてている欲望は、
師走の雑踏にまみれている消費の欲望をどれだけ吸収でき、できないのか。
ごくろうなことである。

議員立法で薬害の被害者たちを一律救済する方途を考えるというニュース。
これすら、自らの救済のための便法であるとしたら、
まさしく、そうなのだが、
捨てられて「鬼」となった人々は本当に
帰るべき場所があるのだろうか?

「新楽府」を読み直しながら、私は古い諷諭の行方について考える。





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Last updated  December 23, 2007 09:37:52 PM
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