カテゴリ:politics
14日の新聞に、オーストラリア政府と議会が、先住民アボリジニーに対して「深い悲しみや苦しみ、喪失感を与えた」として、初めて公式に謝罪したという記事が、ラッド首相が先住民の女性の手をとってわびている写真とともに掲載されていた。
白人社会との同化を目的に、先住民の子どもたちを親から強制的に隔離し、白人家庭や施設で育てさせるという政策を20世紀初頭から1970年代まで政府がとってきた、そのことに対する公式謝罪が初めてなされたということ。前ハワード政権は「過去の政策に責任はない」として拒否したということだ。 ラッド首相は先住民代表たちが見守るなか、「過去の過ちを正し、歴史の新しいページをめくるときが来た」と述べたそうだ。 新聞によると、 ―100万人いたとされるアボリジニーは現在約46万人で、豪州の全人口の2パーセントにとどまる。劣悪な環境での生活を強いられ、平均寿命も国民平均より約17年短く、乳幼児死亡率も平均を上回っている。首相は教育や医療での政策を強化する方針で、被害者への金銭的な補償は否定している。― なぜか、この記事が印象に残っていて、新聞を探し出して、忘れないうちに書いておきたくなった。 非先住民たちが先住民に対して、ジェノサイドに近いことをやったのは、アメリカ(マニフェスト・ディスティニー!)であり、オーストラリアであり、ここも和人たちがアイヌに対して、それ以上のことをやった。ほかにもあるかもしれない。そういうことを思い浮かべながら、この記事を読み返してみた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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