流れる水のそばで

　今日一日家にいて、ふっと思った事なのですが、
　今年は私にとって「人との出会い」をとても幸せに感じた年でした。

　以前、フランスの作家フランソワーズ・サガンがインタビューで、
　「孤独は人を強くしない」と言っていたのを思い出します。
　その通り、人は自分だけでは成長しないし強くもなって行かないんだと
　つくづく思います。
　今年も私は色々な人からたくさんたくさんの肥やしを貰って
　ちょびっと去年よりは成長させて貰えたような気がします。


　
　先週、私は珍しくお寺に行ってきました。
　目の前にある問題に対してどう対処して良いのか困り果てた末、
　婚家とも実家とも何の縁もないお寺に行って、
　相談事を持ちかけてしまったんです。
　あろう事か総本山のお寺に・・・
　しかも相談事はそのお寺にとっては突拍子もない内容・・・

　「どうしてこのお寺なんですか？しかも総本山に？」と聞かれ、
　「自分でも分からない・・・でもここだったんです！」と言う私。
　（きっと私は危ない人物だと思われたと思います（＾＾；　）

　そんな会話の中、時々そのお寺に来られる僧侶の人の名前が出てきて、
　何となくその人に出来たらお会いしてみたいと言ったら、
　その人も急遽今朝になって来られる予定が出来たらしく、
　そのままその人が来られるまで待って会う事に。

　いろいろ不思議でした。
　その人は挨拶するなり泣き出されたけど、私は驚きませんでした。
　私もその人を待ってる間、待合室でなぜか泣いてましたから。

　その人が言うには、ある神社（神様）のお導きで僧侶になったそうです。
　そして私の後ろに、その神社がはっきりと見えるそうです。
　神仏習合の色濃く残る神社、源氏の氏神様・・・

　「あなたは私と会う為にこのお寺に来られたんですよ」とその人。
　そうですね。
　だから、このお寺だったんですね。

　昔むかし、ずーっと昔、私は貴方の前では
　小さな幼い女の子じゃなかったですか？
　おかっぱ頭で赤い着物着てて、まん丸の顔してニコニコ笑っている。
　私はとてもあの時幸せだったんです。
　でも、今生では私の方が年上になってしまいましたね。


　不思議な縁です。