カテゴリ:漫画
昇くんは、兄貴の親友…若気の至りで自ら自覚もないままに打ち砕いてしまった初恋。いくつ恋をしても面影を消せなかったその人と、大人になって再会をして…という一見ありきたりな物語を、なんでか鈴木ツタさんがヤっちゃったよ、という感じの話。 一つ一つのエピソードの選択はもちろんのこと、クールというより茫洋として掴みどころがない主人公・光也とか、憧れの綺麗なお兄さんかと思った昇の懐が深いんだか大ざっぱなんだかわかんないズレっぷりだとか、あて馬と思わせといて全然本筋とは関係無く、しかし妙にキャラの立った光也の同僚とか、ブラコンばかりが強調されてる上に昇の親友以上?と匂わせておいて全く絡んでこない兄貴とか、どうしても滲みだす鈴木ツタテイストが妙でおかしいです。 無理に枠に押し込もうとして色々はみ出てしまった感というか、良くも悪くも色んな意味で意外性があり、いつもの鈴木ツタさんの話を期待すると肩透かしな感じです。が、ついつい何度も読み返せてしまう軽い読み口といい、かなり面白いと思います。 ホラーっぽい短編同時収録。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.05 01:21:54
コメント(0) | コメントを書く
[漫画] カテゴリの最新記事
|
|