カテゴリ:漫画
ゲイをオープンにし、自らの感性で輸入インテリア会社を興し、斜に構えて割り切った人間関係を築いてきた主人公・榊が、思いがけず出合った好みのノンケ、岡田に、気づいたら本気でとらわれていた。正に嵐のように翻弄される恋の結末は…というお話で、タイトルは言いえて妙。 殆どが榊の視点で語られるため、岡田の気持ちの変遷がいまいち不明瞭ですが、独特の艶と含みのある線でごく丁寧に描かれた岡田の表情を辿っていくと、むしろモノローグの多い榊よりも雄弁なものがあるかもしれません。まあそもそも岡田の方が榊の感性に惚れ込んでいた訳ですし(もちろんセンス=本人ではないですが)、最初からすっごい好意的ではあるんですよね。無防備というか…ノンケらしく榊や彼の現時点でのパートナーに対して無神経な場面も度々あるのですが、落ちる素地は十分かと。 本気の恋だから臆病になる。思慮も分別もある大人@榊の中の、繊細な少年の心が激しく切ないお話です。岡田のオン・オフのギャップも印象的で、心を揺さぶられます。これはいい眼鏡だ。 前作「シグナル」のスピンオフということですが、こちらは未読です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.08 01:50:58
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