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ニューストピックス

2006年12月17日
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今冬、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が過去最大規模となり、連日のようにどこかで新たな感染
報告がされています。「ノロウイルス」とは平成15年にSRSV(小型球形ウイルス)から名称が変わったばかりで、現在のところ抗ウイルス薬はなく、十分な水分補給で流し出すしかありません。

なぜ牡蠣や貝類などの2枚貝に含まれることが多いのでしょう???

下水には年間を通じてノロウイルスが存在し、これが河川を通って海に流れ込みます荒波
二枚貝はエサを取り込むため大量の水を吸い込み、同時にウイルスを体内に濃縮していきます。
その濃度は貝の住む海域の汚染度合いと比例します。牡蠣は栄養が豊富な河口で養殖されることが多いので汚染されやすく、また、ノロウイルス感染が秋から冬場に激増するのは、私たちがこの時季に牡蠣を食することが多いからです。

人間の生きた細胞内でしか増殖しないノロウイルス。万一食品に含まれていても、85℃で1分以上加熱すれば、安全に食べられます。食品からの感染よりも怖いのは、糞便・吐しゃ物等に付いた
ウイルスが、充分な洗浄と消毒が行われないまま知らないうちに次々と第三者へと感染していくことです。実はこの「二次感染」の方が多いのです。

風邪の予防も含めて、日頃から手洗いと食品に触れる器具類は清潔にしましょう。また、万一感染が疑われる場合は速やかに病院で検査を受け、さらなる感染拡大防止のため調理への従事は控えましょう。症状がなくなったと思っても、その後1週間位はまだ糞便に多量のウイルスが排出され続けることを覚えておきましょう。

このノロウイルス大流行を受けて、水産加工業者は大打撃を受け、悲鳴を上げています。
風評被害は流通・経済の成り立ちに対しても一撃を与えますどくろ
牡蠣・貝類を食べないというのではなく、正しい知識を持って「二次感染」の防止に取り組みましょう。






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最終更新日  2006年12月17日 16時23分30秒
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