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カテゴリ:上京シリーズ
東京地下鉄有楽町線・江戸川橋駅から地上に出ると、神田川が流れています。 通勤で、毎日この神田川沿いの道を約15分歩いていました。「江戸川公園」になっています。 神田川沿いにはずらりと桜並木(主にソメイヨシノ)が続き、川がうねっているため満開時には とても風情があって美しいです。こちらのサイトの一番下が江戸川橋で、ここから橋いくつかぶん 歩いていました。(とてもきれいです。ぜひアクセスしてみて下さい) 2日目の日曜の午前中に、ぜひこの江戸川公園と椿山荘の庭園を散策したかったのですが、 あいにくの雨で部屋でのんびりしていました さて、前職場でまだ新人のころ、プレッシャーに押しつぶされそうになったことがあります そんなとき、毎日無言で私に語りかけてくれたのがこの桜の樹です。花が咲いていなくても・・ 華々しく花開いたかと思えばあっという間に散り、まぶしい新緑、生い茂って蝉を住まわせるも、 やがて木枯らしに吹かれて落葉。枯れ木のような状態が数ヶ月も続きます。それでも生きていて、 確実に成長しているのです。特に早春からはそれが顕著に現れます。毎日毎日通るのに、同じ 状態の日は一日もなく、ほんのちょっとづつですが芽吹いてきて、ついにある日、花開くのです 当時、暗いトンネルにいた私に、それは身を以って教えてくれたのでした。 元気をもらい、気が楽になり、それからいつの間にか担当の仕事のチーフになっていました。 その後も桜は、毎年自らの葉を脱ぎ捨てることによって、私に“初心忘るべからず”と戒め続けて くれました。日本人なら誰しも、小さいころから花見や出会いと別れの季節の象徴として慣れ 親しんできたであろう桜に対して、決して例外ではなかったはずの私がこの経験を経て初めて、 桜に対して特別な感情を持つようになったのです。 前職場では、スタッフが退職する最後の日に職場でシャンパンで乾杯し、記念品を贈って送り出す 習慣があり、そのとき皆にこの話をしました。桜に対しては、感謝の気持ちでいっぱいです もちろん皆に対しても これが、そのときいただいた記念品です。女性陣が一生懸命選んでくれたそうです (当たり前ですが) いまでも大事に大事に使っています。前職場の皆さん、どうもありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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