ここのところ特に西日本で、「光化学スモッグ」注意報発令が多発しています。
わが熊本でも、4月末と一昨日に天草郡・市(県西南部の島)の一部と、
昨日は菊池市(県北部)の一部に注意報が発令されました
そもそも、大都市暮らしに慣れていた私にとって「光化学スモッグ」とは特に
珍しいものでもありませんでした。昨年6月に熊本市で発令され、それが
“観測史上初”であったことの方が逆に驚きでした(喜べませんが)
「光化学スモッグ」は、自動車等の排気ガスなどが紫外線で光化学反応を起こし、
生成される光化学オキシダントの濃度が上昇すると発生します。目や鼻、のどを
刺激するので、発生したらできるだけ屋外に出ないよう心がけます
西日本の他県でもそうですが、この「光化学スモッグ」が今年、
いわゆる“大都市”以外で頻発しているところが注目されます。
これはどうも、いま急成長を遂げている中国・上海辺りから西の風に
乗って運ばれてくるようだ、とテレビニュースで解説していました
公害はそこの地域住民だけの問題ではなく、地球規模でつながっています。
いま住んでいる私たちのまちも、知らず知らずのうちに他地域にまで影響を
与えているかもしれません。日本政府は先日、2050年までに世界全体の
温室効果ガス排出量を現状より半減させるとの長期的な削減目標を
6月のハイリゲンダム・サミットに提案する方針を固めました。
これ自体も、ぜひ実現できるよう進めてほしいのですが、結局は各人の
取り組み方次第です。すでに京都議定書もあるのに、まだまだ世間一般での
認識が甘いのが現状です。もっと一人ひとりが危機感を持たないと、
「映画みたいな世界」がやがて訪れることになるでしょう
かく言う私も、毎日通勤で往復30キロ走る分の排気ガスをばらまいています
バスでは、とても通勤も買い物もできないのです。最寄のバス停は徒歩5分、
郊外の終点です。車で30分の距離を、バスだと遠回りして1時間かかります。
2時間に1本しかありません。街からの最終便は19:30発。
街行きの最終便に至っては、17時です・・
乗る人が少ないから便が減る、不便だからますます乗らなくなる
私の中高生のころは、1時間に1本くらいはあったと思うのですが、
5年前に帰熊して、便の少なさに驚きました。
熊本市は交通網の発展の仕方が、とても利用しづらくなっています。
行政と民間とが一体となって、早く整備を進めないと、いつまでたっても
「くるま社会熊本」が変わることはないでしょう。
この「光化学スモッグ」をひとつの戒めとして、行政には早急に改善に
取り組んでいただきたいですし、自分自身も身近に出来ることは、
極力実行したいと思います