せっかくのあおぞら菜園日和ですが、サニーは今日は出社しています。
「引き続き黄砂のおそれがある」とのこと。こちらは、近いですからね・・
さて、この時期になると、わが家にはあちらこちらに玉が転がります
あ、ここにも。「ホームラン」
毎年、生産者の方からたくさんいただきます。
プロの母曰く、「良」レベルとのこと。十分出荷できる品質です。
皆さんからお叱りを受けそうですが、いつも当たり前のようにあるので、
実はサニーはほとんど食べません。もう何年も、もしかしたら高卒以来、
外食でデザートとして出てくる以外食べていないかもしれません。
母もそんなに食べていないようです。
たいていは、母がお友達や農家でないご近所さんに差し上げています。
季節のご挨拶の贈答用には別途、箱入りのをちゃんと買って送ります
こどもメロンと思ひで話
メロンの産地ならではの話ですが、メロンは玉を大きくするため、かなりの実を
若いころに摘果します。まだ直径5センチくらいの頃でしょうか。その摘果メロンは
最近では販売もされているようですが、お漬物として重宝されています。
わが家でも毎年大量に頂いて、塩漬け、しょう油漬け、ビール漬けなどにしています。
お漬物にしなければ、捨てられるか畑の肥やしとなります。
小さい頃は、放課後よく近所の子供たちと田んぼで遊んだものです。
何していたんでしょう?ただワーワー言いながら走り回っていたのかも知れません。
ある日も、10人くらいで田んぼで遊んでいました。小学3年の頃です。
ちょうどこの摘果メロンがたくさんバラ撒かれていたときでした。
しゃがんでいて、ふとふり返った瞬間、サニーの目に星が5つ飛びました
ナニガオコッタノ・・
わけが分かりません・・。
あとで聞いたら、同級生の男の子が冗談半分でサニーの頭めがけて
この摘果メロンを投げたんだとか。そんなことはつゆ知らず、その瞬間に
サニーがふり返ってしまったのです 投げられたメロンは粉々だったそうです。
その男の子、野球部のピッチャー・・
サニーは、それから1週間“お岩さん” こんなのサニーじゃなーい
左の眉あたりにヒット。周辺も腫れているので目が開きません。
あと少しずれていたら、失明していたそうです。危なかった
野球部クン、相当反省したようで、毎日毎日謝ってきました。
別に悪気はなかったんだし、サニーも怒っていた訳ではなく、
ただこの痛さと顔を何とかして~という気持ちでした。
お陰さまで、1ヵ月後にはほぼ傷も残らずきれいに治りました
唯一の後遺症は、怖くてキャッチボールが出来なくなったことです。
小学校の夏休み、毎年地区対抗の親子ソフトボール大会がありました。
時おり早朝から練習もあります。これが・・ 恐怖と苦痛でした。
もちろん今でもキャッチボールは出来ません。いや、絶対しません
かわいい後日談があります
サニーは幼少よりピアノを習っていましたが、小学5・6年生のとき、
たまたまその野球部クンのお姉さん(20代)に習うことになりました。
野球部クンのお宅まで、当時の足だと徒歩7分。自転車で数分。
週に1回放課後通っていました。野球部クンは家に居たり居なかったり。
レッスンのときは別に先生としか向き合わないので、よく分かりません。
野球部クンに対しては、あのメロン事件のわだかまりなどすっかりなくなり、
その後も普通にみんなで一緒に遊んでいたのですが・・
本人は、気にしていたのかな。
小学6年のバレンタインデーの日。
別のクラスだった野球部クンが、わざわざサニーの教室まで来て
「チョコレートちょうだい・・ 明日でいいから」って言ってきたのです。
もちろん用意していなかったので、その日の夕方家の向かいの駄菓子やさんで、
普通に食べるような可愛げもない板チョコを買って、次の日「ハイ」って渡しました。
1ヵ月後のホワイトデーの日。
朝、登校したら、サニーの机の中にやっと入るぐらいの大きな箱が入っていました。
リボン付き。名前もメッセージもありませんが、サニーは野球部クンにしかチョコを
渡していなかったので、それは野球部クンからのお返しであるとすぐに判りました。
廊下ですれ違ったとき、「ありがとう」とだけ言いました。
照れた感じで頭をかいていました。
あんな板チョコ1枚だったのに、逆に申し訳ないと思いました
今でも、メロンと野球を見ると、この思ひでがよみがえります
今年は、食べてみるかな