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2008年03月20日
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カテゴリ:国内線

昨日の雨はすっかり上がった熊本市ですが、出社しています 涙ぽろり

~プチ家出・鹿児島記の後編をお届けしますえんぴつ

 

仙巌園は、1658年、第19代島津光久が構えた別邸“磯御殿”を中心に、

錦江湾の向こうに雄大な桜島を臨む、永い歴史を物語る史跡が数多く残る名勝です。

磯御殿は、明治維新後は鹿児島における島津家の生活の拠点となり、

本邸として使用されたこともありました。現在では明治17年に改築された部分を中心に、

およそ3分の1が残されており、一部が一般に公開されています。

大砲

入園すると、まず目に飛び込むのが大砲。 鉄製150ポンド砲

19世紀にヨーロッパ船がまず薩摩に近付くと、日本がヨーロッパの植民地に

されるのではないかと心配した斉彬は、日本を守るためヨーロッパの科学技術を

いち早く取り入れます。薩摩藩は日本の工業化・近代化をリードし、

斉彬が提唱した「富国強兵」が明治政治のスローガンとなります。

仙巌園1 仙巌園2

仙巌園3 仙巌園4

仙巌園5 仙巌園6

仙巌園7   仙巌園8

園内には梅や菜の花が咲きほこり、南国ならではの“ソテツ”が大層ご立派でした。

 

お隣りの「尚古集成館」へ足跡

【幕末、時の薩摩藩主であった島津斉彬は、アジアに進出して植民地化を進める

西欧諸国の動きにいち早く対応するために、製鉄、造船、紡績等の産業をおこし、

写真、電信、ガス灯の実験、ガラス、陶器の製造など、日本の近代化をリードする

工業生産拠点をつくり上げました。それが集成館です。中でも慶応元年(1865)竣工の

機械工場は操業当時の姿をとどめる重要文化財。その内部は大正12年(1923)、

集成館事業とこれを進めた島津家の歴史を語り継ぐ博物館となり、「尚古集成館」の名で

親しまれています。】   以上、尚古集成館ホームページより引用

集成館には、斉彬時代の薩摩切子も展示されています。

 

さらにお隣りの、薩摩ガラス工芸・薩摩切子工場を見学目

「薩摩切子」とは、透明なガラスの上に色のついたガラスを厚くかぶせ、

その色ガラスの部分をカットした色被せ(いろきせ)カットガラスです。

「薩摩切子」は1851年に薩摩藩主になった島津斉彬が集成館事業のひとつとして

作らせたものです。当時の薩摩切子は後に世界でも高い評価を受けますが、

1863年の薩英戦争で工場は焼けてしまい、それ以降薩摩切子はほとんど

作られなくなったと言われています。それから120年くらい経った1986年に、

この工場で薩摩切子の復元が始まりました。いまは復元の他に新しい薩摩切子の

研究が進められており、平成元年には鹿児島県伝統工芸品の指定を受けています。

 

「薩摩切子」ができるまで

1.調合・融合

主な原料(石英、鉛、石灰)を溶かすとクリスタルガラスになります。

色ガラスは作りたい色にあわせて選んだ着色剤(金、銅、コバルト、マンガン他)を

混ぜ合わせ、1500℃の釜でひと晩かけて溶かします。

現在はプロパンガスが燃料ですが、昔は木炭でした。

 

2.成形(吹きガラス)

色ガラスと透明のガラスを別々の竿に巻いて取り出します(タネ巻き)。

色ガラスを型に吹き、その中に透明のガラスを流し込み(色被せ・いろきせ)、

型吹きします(型吹き)。口元を広げ、形成するものもあります(口仕上げ)。

徐冷ろの中で、生地の熱を約16時間かけてゆっくり冷まします(徐冷)。

出来上がった生地の中に、気泡や色のムラがないか検査します(生地検査)。

 

3.加工(カット・磨き)

油性ペンで、カットの模様に合わせて分割線を引き(当たり)、ダイヤモンドホイールを

高速回転させ、カラスの表面を削りこんで模様を作っていきます(荒ずり)。

人工の砥石を回転させてさらに削り、細かい模様を入れて仕上げます(石掛け)。

昔は、金属製の棒状のやすりで削っていたそうです。

青桐の円盤を回転させ、磨き粉を付けながら線や面を磨いていきます(木盤磨き)。

ブラシ状の回転する円盤に磨き粉をつけ、更に細かいところまで磨きます(ブラシ磨き)。

最後につや出しをするため、布製の円盤を高速回転させ仕上げます(バフ仕上げ)。

厳しく検査し、合格したのもにはサインを彫って店頭に並べられます(製品検査)。

薩摩切子1   薩摩切子2

薩摩切子3   薩摩切子4

削り・磨き・検査等の精密な工程は、撮影禁止です。

※この工程は、薩摩ガラス工芸(株)さんのご案内チラシをもとに、文字数の関係で編集したものです。

 

鹿児島市内最後の観光は、「維新ふるさと館」に寄りました。

あまり時間がなかったので、地下の「維新体感ホール」中心でした。

音と光、ロボットを使った臨場感あふれる体感シアターで、幕末から維新にかけての

英傑たちが主役となった、日本の夜明けを描いた「維新への道」の上演が楽しめます。

マルチ映像や等身大のロボットなど、ハイテク技術を駆使したドラマは一世紀前の

激動の時代へとタイムスリップさせてくれます。また、英傑たちを数多く輩出した

「維新のふるさと」加治屋町の、復元された町並みの散策が疑似体験できます。

なかなか面白い、体感型のミュージアムです。

 

慌しいようですが、見どころは街の中心部に集まっているので、

車があれば半日でもけっこう見て回れます。急いで鹿児島中央駅へ雫

 

~続くえんぴつ






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最終更新日  2008年03月20日 16時24分17秒
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