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昨日の雨はすっかり上がった熊本市ですが、出社しています ~プチ家出・鹿児島記の後編をお届けします~
仙巌園は、1658年、第19代島津光久が構えた別邸“磯御殿”を中心に、 錦江湾の向こうに雄大な桜島を臨む、永い歴史を物語る史跡が数多く残る名勝です。 磯御殿は、明治維新後は鹿児島における島津家の生活の拠点となり、 本邸として使用されたこともありました。現在では明治17年に改築された部分を中心に、 およそ3分の1が残されており、一部が一般に公開されています。 入園すると、まず目に飛び込むのが大砲。 鉄製150ポンド砲 19世紀にヨーロッパ船がまず薩摩に近付くと、日本がヨーロッパの植民地に されるのではないかと心配した斉彬は、日本を守るためヨーロッパの科学技術を いち早く取り入れます。薩摩藩は日本の工業化・近代化をリードし、 斉彬が提唱した「富国強兵」が明治政治のスローガンとなります。
園内には梅や菜の花が咲きほこり、南国ならではの“ソテツ”が大層ご立派でした。
お隣りの「尚古集成館」へ 【幕末、時の薩摩藩主であった島津斉彬は、アジアに進出して植民地化を進める 西欧諸国の動きにいち早く対応するために、製鉄、造船、紡績等の産業をおこし、 写真、電信、ガス灯の実験、ガラス、陶器の製造など、日本の近代化をリードする 工業生産拠点をつくり上げました。それが集成館です。中でも慶応元年(1865)竣工の 機械工場は操業当時の姿をとどめる重要文化財。その内部は大正12年(1923)、 集成館事業とこれを進めた島津家の歴史を語り継ぐ博物館となり、「尚古集成館」の名で 親しまれています。】 以上、尚古集成館ホームページより引用 集成館には、斉彬時代の薩摩切子も展示されています。
さらにお隣りの、薩摩ガラス工芸・薩摩切子工場を見学 「薩摩切子」とは、透明なガラスの上に色のついたガラスを厚くかぶせ、 その色ガラスの部分をカットした色被せ(いろきせ)カットガラスです。 「薩摩切子」は1851年に薩摩藩主になった島津斉彬が集成館事業のひとつとして 作らせたものです。当時の薩摩切子は後に世界でも高い評価を受けますが、 1863年の薩英戦争で工場は焼けてしまい、それ以降薩摩切子はほとんど 作られなくなったと言われています。それから120年くらい経った1986年に、 この工場で薩摩切子の復元が始まりました。いまは復元の他に新しい薩摩切子の 研究が進められており、平成元年には鹿児島県伝統工芸品の指定を受けています。
「薩摩切子」ができるまで 1.調合・融合 主な原料(石英、鉛、石灰)を溶かすとクリスタルガラスになります。 色ガラスは作りたい色にあわせて選んだ着色剤(金、銅、コバルト、マンガン他)を 混ぜ合わせ、1500℃の釜でひと晩かけて溶かします。 現在はプロパンガスが燃料ですが、昔は木炭でした。
2.成形(吹きガラス) 色ガラスと透明のガラスを別々の竿に巻いて取り出します(タネ巻き)。 色ガラスを型に吹き、その中に透明のガラスを流し込み(色被せ・いろきせ)、 型吹きします(型吹き)。口元を広げ、形成するものもあります(口仕上げ)。 徐冷ろの中で、生地の熱を約16時間かけてゆっくり冷まします(徐冷)。 出来上がった生地の中に、気泡や色のムラがないか検査します(生地検査)。
3.加工(カット・磨き) 油性ペンで、カットの模様に合わせて分割線を引き(当たり)、ダイヤモンドホイールを 高速回転させ、カラスの表面を削りこんで模様を作っていきます(荒ずり)。 人工の砥石を回転させてさらに削り、細かい模様を入れて仕上げます(石掛け)。 昔は、金属製の棒状のやすりで削っていたそうです。 青桐の円盤を回転させ、磨き粉を付けながら線や面を磨いていきます(木盤磨き)。 ブラシ状の回転する円盤に磨き粉をつけ、更に細かいところまで磨きます(ブラシ磨き)。 最後につや出しをするため、布製の円盤を高速回転させ仕上げます(バフ仕上げ)。 厳しく検査し、合格したのもにはサインを彫って店頭に並べられます(製品検査)。
削り・磨き・検査等の精密な工程は、撮影禁止です。 ※この工程は、薩摩ガラス工芸(株)さんのご案内チラシをもとに、文字数の関係で編集したものです。
鹿児島市内最後の観光は、「維新ふるさと館」に寄りました。 あまり時間がなかったので、地下の「維新体感ホール」中心でした。 音と光、ロボットを使った臨場感あふれる体感シアターで、幕末から維新にかけての 英傑たちが主役となった、日本の夜明けを描いた「維新への道」の上演が楽しめます。 マルチ映像や等身大のロボットなど、ハイテク技術を駆使したドラマは一世紀前の 激動の時代へとタイムスリップさせてくれます。また、英傑たちを数多く輩出した 「維新のふるさと」加治屋町の、復元された町並みの散策が疑似体験できます。 なかなか面白い、体感型のミュージアムです。
慌しいようですが、見どころは街の中心部に集まっているので、 車があれば半日でもけっこう見て回れます。急いで鹿児島中央駅へ
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