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カテゴリ:あおぞらクリニック
昨日の午後は、“AED”の使い方の講習を受けました。 わが社は、熊本市のド真ん中にある複合ビル。 たくさんのテナントが入っています。 2年ほど前にAEDが2台設置された際も講習を受けました。 近々、もう1台増える予定です。 受講対象は、テナント従業員で業務上差し支えのない者や希望者。 先週と昨日の2回に分けて行われました。 昨日の参加者は、わが社からは少なくて約20名、全体では70名ほどでした。 サニーは出来るだけ参加するようにしています。
熊本市消防局救急課の職員さん4名のご指導のもと、4班に分かれて実技指導。 5年に一度改正される『新しい蘇生法 ~日本版ガイドライン2005~』に基づくご指導でした。 このガイドラインが、時代とともに、変わる、変わる・・ 何のために変わるかと言えば、少しでも蘇生の確率を高めるためであります。 サニーのクルー時代は、意識の確認→呼吸の確認→頚動脈の確認→人工呼吸→ 再度呼吸と頚動脈の確認→心臓マッサージと人工呼吸、というのがガイドラインでした。 2年前のAED講習では、この手順から頚動脈の確認をしないようになっていました。 今回はなんと、それからさらに、人工呼吸をしないようになっていました。 もちろんやっても良いのですが、慣れない人がやるとうまく肺に空気が送れなかったり 感染症の危険性もあります。そして何より、モタモタしていると脳が酸欠状態になるので、 とにかく早く脳に酸素(血液)を送る=心臓マッサージを優先するため、ということでした。
“AED”とは、「自動体外式除細動器」。突然死をもたらすことの多い心室細動状態 (心臓が震えている状態)に電気ショックを与えて正常な状態に戻す機械です。 パッドを胸に貼り付けると自動的に心電図を解析し、電気ショックが必要な場合のみ 電気ショックを実行します。機械がしゃべってくれるので、突然使うことになっても ゆっくり慌てず、機械の音声ガイダンスや説明書きの指示に従いましょう。 誰にでも使えるよう、大変解りやすい仕様です。しかし、いざという時に AEDの在り処が判らなければ使いようがありません。 普段から、大切な命のために周りをチェックしておきましょう。 最近は、デパートや大型ショッピングセンター、シネコン等でも見かけます。 周りに人が居れば、119番通報とAEDを持って来てもらう指示を、 「誰か~」と叫ぶのではなく、明確に名指しで行います。 その間、自分は心臓マッサージを続けます。かなりの重労働なので、 途中で交代しながら続けると胸部圧迫の仕方が安定します。 交代時には圧迫の間が空かないようにします。
AEDは2枚あるパッドを胸に貼り付けて、その間に電気を流して 心臓にショックを与えます。2枚のパッドは心臓を挟む形で貼らないと、 あまり効果がありません。ネックレスや心臓ペースメーカーがある場合は それを外さなくてよいので(外す時間がもったいない)避ける形で貼ります。 患者さんが女性の場合は、布などかけてあげる気配りがあるとありがたいです。
サニーの現役時代はまだ航空機にはAEDが搭載されていませんでしたが、 現在は搭載されています。(その代わり、ではないですが、ハイジャック防止のため、 緊急時の破壊用に搭載されていた“オノ”が現役時代になくなりました。) 救急法・非常時脱出に関しては大変厳しい訓練を経てきましたので、 今でも身体が覚えています。全て英語だったので、日本語での講習はとても新鮮です。 実際の生身の人間にやったのは父だけですが・・ 皆さんも、大切な方のために、もしものときに備えておかれて下さいね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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