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カテゴリ:鉄子の部屋
記事タイトルの本文の前に・・ 先日は、泣きながら帰りました。 お腹の空いた愛車にエサを与えるべく、いつものガソリンスタンドに寄りました。 駆け寄って来られたお兄さんは、先日の「僕も猫飼ってるんです!」の方でした。 「その後、あの猫ちゃんお元気ですか?」 「・・・。」 事情をお話しして、 ヨッシー、本当にごめんなさい・・ と泣きながら帰宅したのでした。
ふと、気が付きました。あのお兄さんは、サニーが数年前に地元雑誌に 「転職してキャリアアップする女性」として取材されていた記事を ご覧になっていて、「載っていらっしゃいましたね!」と仰ったお兄さんでした。 ちなみにこちらの石油会社の社長さんとは“同級生”。 お歳はずっと上ですが、2~3年前に地元の大学の 社会人講座に通っていた際の“クラスメート”なのです。 今の熊本をこれから引っ張っていって下さる方のお一人として期待しています。
さて、『SL人吉』クンの客室乗務員さんのお仕事のお話です。 100名以上いるJR九州の「つばめレディ」の中から選ばれた12名さん。 まずは、飛行機の国際線客室乗務員のお仕事と比べてみましょう。 一番大きな違いは、『SL人吉』クンの客室乗務員さんには お食事・お飲み物の“ワゴンサービス”が無いことです。 国際線の飛行機では、自動的にお食事と飲み物が付いてきますが、 『SL人吉』クンでは2号車ブッフェ(売店)での弁当・飲み物・グッズの販売のみです。 車内限定の“おごっつぉ弁当”やアイスクリームなどは 客室乗務員さんが客室内を歩き回って販売されることもあります。
『SL人吉』クンの客室乗務員さんの方が圧倒的に多いお仕事は、 観光案内であったり、記念撮影のお手伝い等です。 飛行機にはビジネスも含めて様々な目的の方がご搭乗されていますが、 『SL人吉』クンにご乗車のお客様はほとんどが“観光”目的です。 そのお客様方に喜んでいただけるよう、趣向をこらしておられます。 発車前からパネルを持っての記念撮影のお手伝い、 車内でも、記念撮影用のパネルを持って回って来られます。 また、最前部(機関車のすぐ後ろ)の展望ラウンジにては お子様用の乗務員の制服を着せての記念撮影のお手伝いもなさいます。 子供用ですが、サニーも何度も着ました。今季初運行の3/6の画像です↓
他の観光列車と違って『SL人吉』クンで特筆すべきは、 客室乗務員さんの最初のご挨拶・ご案内です。 発車前からブッフェは営業しており、そのご案内や発車時のアナウンスも マイクを使った放送で行われますが、 発車後しばらくすると、各車両ごとに(3両編成) 客室乗務員さんがマイク無しでご挨拶とご案内をされます。 その後は、見どころを通過する前にマイクでのご案内アナウンスと、 ちょうどさしかかると「ただいま左手の青い小屋から球磨川八郎さんが 白いタオルを振って下さっています!」とマイク無しでお知らせして回られます。 客室乗務員さん手書きの、沿線見どころマップも配って回られます。 サニーは、時刻表同様、フィルムでコーティングしています↓ 車内で配られる「記念乗車証」は、お子様にはSLの形をしたお子様用のものがあり、 お一人お一人にお名前を尋ねて、手書きでお名前を入れて下さいます。 揺れる車内で書くのは、なかなか難しいものです。 「よく上手く書けますね!」と言ったら、「慣れです!」とのお答えでした。 途中の停車駅では、記念撮影のお手伝いをしながらも、定時運行のため 常に時間を気にして乗り遅れる方がいないように発車合図の鈴を鳴らします。
お客様に快適にお過ごしいただくため、ゴミ集めもされます。 終盤に、大きなゴミ袋を持って車内を回られます。 「あっ、空き瓶は少々お待ち下さい。」等と仰ることはありません。 瓶・缶・紙くず・生ゴミ、出されるものは何でも集められます。 後ほど、細々と仕分けをなさっているのです。
今日ここで取り上げたお仕事は乗客の目に見えるごく一部であり、 他にも数え切れないほどのお仕事があるでしょう。 保安面での事前チェックは真っ先にされているはずです。 車内販売でお金が動きますから、金銭管理も気を使う作業です。
人がお相手のお仕事。お客様はもちろん、乗務員同士での コミュニケーションや相性など、決して全てが楽しいことばかりとは限りません。 時には辛いこともあるでしょう。 サニーはそんな時には、お手洗いに入ることにしています。今でも。 鏡を見るのです。 鏡の中の自分を。 「誰がこんな顔した客室乗務員にサービスされて嬉しいか?」 そう思ったら、笑顔の自分が戻って来ます。 そうしてキャビンに出ると、お客様からまた“笑顔”というご褒美を頂戴して ますます、笑顔になります。 心身ともに健全であることも大切です。 心にゆとりがあると、辛いことも、勉強になった、と素直に受け止められます。
お客様の笑顔と感謝の気持ちに支えられて、 『SL人吉』クンは今日もたくさんの夢を乗せて元気に走っているのです。
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