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2022/07/30
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カテゴリ:食・栄養
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


狭心症や心筋梗塞などの再発予防には、「地中海食」のほうが「低脂肪食」よりも効果が高いことが、スペインで行われた大規模無作為化試験(*1)で明らかになりました。7年間の追跡で、地中海食を続けた人たちの再発リスクは、低脂肪食の人たちの4分の3以下に抑えられたことがわかりました。

日本食らしい食事を取っている人は認知症のリスクが低いことが知られていますので、日本人は日本食に地中海食のよい点を加えるのがよさそうです。


全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。
喫煙や高血圧による死者より多い。日本を含む世界195カ国の食習慣調査で、こんな結果が出ました。
日本で「どの食品の取り過ぎや不足が死亡に大きく影響しているか」の順番は公表されています。1位は塩分の取り過ぎ。2位は全粒穀物不足。3位以下は「果物不足」「ナッツ類不足」「野菜不足」「カルシウム不足」「食物繊維不足」「加工肉の取り過ぎ」と続きます。


厚生労働省・農水省は、1日に200gの果物と、1日に350gの野菜の摂取を推奨していますが、厚生労働省の「heisei28令和元年国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人はどの年齢も果物も野菜の摂取が足りていません。
これまでの研究で、より多くの果物や野菜を食べる人は、より心臓血管系が健康的で、いくつかのがんのリスクが低く、寿命が長くなることが示され、さらに果物や野菜が心の健康にも良いとの研究結果が公表されています。
心と体の健康のために、今日から新鮮な果物と野菜を、ぜひそのままモリモリと食べたいですね。


米国神経学会の医学誌「ニューロロジー」に掲載された論文によると、野菜を食べていた高齢者と食べていなかった高齢者の差は歴然としており、加齢による記憶力低下を抑制し、脳をより若々しく保て、年齢でみるとおよそ11歳分の開きがあったそうです。

食品メーカーが20~60代の男女から食卓画像を収集し、野菜の摂取量を推計したところ、1日平均の野菜摂取量は、わずか133グラムで、国が掲げる目標の半分にも届かなかったそうですが、信頼性に疑問があると言われている国民健康・栄養調査より現実に合っていると思います。

主要国野菜供給量.jpg

予防意識.JPG

世界23カ国の健康意識調査で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の健康オンチ国で、野菜も食べていません。
一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べないそうで、主要国で日本だけが減っています。さらに「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足という残念な現実も浮き彫りになっています。


様々な研究によると、何をいつ、どれだけ食べるかなどの決断は、人の意識や直接的なコントロール以外の微妙な力によって左右され、外部要因のせいで、私達は生物学的、心理学的、社会的、経済的弱点を突かれて過食してしまうようです。
私達日本人の解決策は世界最高の健康食・日本食をベースに最新の知見を加えることです。

食事をしっかり食べているのに、栄養素、特にタンパク質、ビタミン・ミネラルが足りない低栄養の状態に陥ることを新型栄養失調と呼び、10年以上前から警告されていましたが、ビタミン・ミネラル不足の栄養素失調死者数は先進29ヶ国中ワースト4位だという情報があり、残念な現実です。
厚生労働省の調べでは、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調に該当するそうで、40代や50代の働き盛りや若年層にも増えているようで、国民健康・栄養調査からもわかります。





2013年3月に世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界5大医学誌の一つ「ランセット」に米国ワシントン大学と東京大学などによる共同プロジェクト「2010年の世界の疾病負担研究」世界187カ国における死亡と障害の原因を詳細に分析して発表しています。
この研究によると日本人の健康寿命を縮めている原因の1位は栄養の偏った不健康な食事です。

1.不健康な食事
2.高血圧
3.喫煙
4.運動不足
5.肥満


日本食は世界無形文化遺産にも登録され、健康的な食事スタイルとして世界的に注目され、日本でも生活習慣病や肥満を予防・改善するために日本食の再評価がはじまっているそうです。
日本食は、「一汁三菜」「主食・主菜・副菜・汁物」といった構成が伝統で、おかずは出汁を活用し、魚が多く使われ、豆腐や納豆などの豆類が多く、野菜が豊富で脂肪が少ないことが特徴です。
そして日本食で大切にされているのは、「季節感を大切にした演出と味わい」「さまざまな食材と調理法」「素材の味を引き出した絶妙な味わい」などがあげられます。


日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうで、健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額です。国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る日本人の主観的健康度は主要34カ国中33位(2017年OECD調査)で、驚くほど低率です。

・人生で今日が一番若い。
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

健康投資.jpg



日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となっています。これは一汁三菜をベースとし、新鮮な魚や大豆食品などを食べる世界2大健康食・和食による影響が大きく、さらに和食は倹約遺伝子により糖尿病を発症しやすい日本人の健康寿命を改善する作用があるそうです。
和食は昆布やカツオ節などのうまみ素材を活用していることも特徴ですが、昆布の消費量はこの30年で約3分の2に減少し、2014年の年間購入金額は、60代の世帯では1289円、20代の世帯では約5分の1の258円しかなく、日本家庭の基本的な食習慣が崩壊しています。


日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしては、マウス実験しかないようですが、昭和50年代のものがよいそうです。
また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンだそうです。これは塩分の過剰摂取と抗酸化物質の摂取不足が原因と言われていますので、うまくカバーするために地中海食のよさを加味し、糖質を減らすとさらによくなりそうです。

75年の食事一番ヘルシー河北130314.jpg



和食が世界無形文化遺産登録されても日本人の和食離れが進み、この遺産は相続拒否されていて食生活はドンドン不健康化しています。
そんなことから脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。

アメリカからパン食を餌付けされた食料植民地となっていることに気づいて和食を見直す人が増えることを強く期待したいです。

日本人は米国に餌付けされた.jpg

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人の内、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれていますので、塩分は1日6g未満に抑えたいです。

食事中の食塩の75%以上が、レストラン、加工食品やファーストフードなどに由来していると言われています。

良い天然塩を選び、新鮮でバランスのよい食品を選び、自分で調理することが、減塩の一番の方法だそうです。新鮮な食品には、ナトリウムの含有量は低く、調理するときに塩の摂取量が確認できます。しかも、新鮮な野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれていて余分な塩分が排出されます。


・ヒトは食物から造られる以外の何者でもない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)
・汝の食物を医者とも医薬ともせよ。食物で治せない病気は医者にも治せない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)

栄養摂取量の推移

脂質エネルギー比率推移.jpg

野菜摂取量2.jpg

菓子と米消費額推移.jpg

そして、食事の外部化も進み、おふくろの味は袋の味に変わっています。

「家庭の味」遺産になる? 手作り減少

食外部化率推移産経130103.jpg

調理力と健康は強く相関していますので、国民の健康状態が悪化の一途の歯止めはかからないと危機感を強く感じます。

調理力と健康.jpg

食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。

・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。


子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。

国民健康・栄養調査2011.jpg

2011年国民健康・栄養調査結果の概要


◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。
 データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。
 ランセット2011年9月日本特集号
 (世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)


◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。
 このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。
 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授


◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。
 国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。
 日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。
 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授

日本の健康寿命の危機.jpg

1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われているアメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。


食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。
ごはんは、私は玄米ですが好き嫌いがあるので、白米ともち麦を半々に混ぜた麦飯をおすすめします。

おかずは、「まごたちわやさしいさ」にしてよく噛んで楽しく食べたいものです。

ま:大豆、あずきなど豆類のこと。タンパク質、マグネシウムの摂取に
ご:ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に
た:たまごのこと。アミノ酸スコア最高点のタンパク質の摂取に
ち:乳類のこと。タンパク質、カルシウムの摂取に
わ:わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に
や:野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に
さ:魚のこと。タンパク質、オメガ3系脂肪酸、亜鉛の摂取に
し:しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に
い:じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に
さ:サプリメントのこと。欧米では総合ビタミン・ミネラル剤はおかずの一つとして定着


食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会

****************************【以下転載】****************************

狭心症や心筋梗塞などの再発予防には、「地中海食」のほうが「低脂肪食」よりも効果が高いことが、スペインで行われた大規模無作為化試験(*1)で明らかになりました。7年間の追跡で、地中海食を続けた人たちの再発リスクは、低脂肪食の人たちの4分の3以下に抑えられていました。

低脂肪食か地中海食に割り付けて7年間追跡

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を発症して治療を受けた人は、再発リスクを減らすために、動脈硬化の進行を抑えて血栓形成を予防しなければなりません。具体的には、心血管疾患の危険因子である高血圧、高血糖、脂質異常症に対する治療薬を処方されたり、禁煙、減量といった生活改善を指示されたりします。では、食事はどのようなものが好ましいのでしょうか。

心血管疾患の発症予防には、低脂肪食(脂肪の摂取量を抑えた食事)と地中海食(オリーブオイルや魚介類などを多く摂取する食事)のどちらも好ましい食事法として知られています。しかし、心血管疾患の「再発予防」における効果を調べた、大規模で質の高い研究はありませんでした。そこでスペインの研究者たちは、長期にわたる無作為化試験を行って、これら2つの食事法の再発予防効果を比較することにしました。

スペインの大学病院で、冠動脈疾患(心筋梗塞または狭心症)の経験がある20~75歳の患者で、過去6カ月間は冠動脈疾患関連の症状を経験しておらず、他に重症の疾患を持たない人を登録して、地中海食または低脂肪食に割り付けて7年間追跡しました。

食事の内容に関する栄養士の指導は、6カ月ごとの対面と2カ月ごとの電話で行い、3カ月に1回はグループセッションも行いました。

地中海食は、脂質からのエネルギー摂取を総エネルギー摂取量の35%以上(一価不飽和脂肪酸が22%、多価不飽和脂肪酸が6%、飽和脂肪酸からの摂取は10%未満)とし、たんぱく質からのエネルギー摂取は15%、炭水化物からのエネルギー摂取は50%以下としました(*2)。

低脂肪食は、脂質からのエネルギー摂取を全体の30%未満とし(一価不飽和脂肪酸が12~14%、多価不飽和脂肪酸が6~8%、飽和脂肪酸が10%未満)、たんぱく質からのエネルギー摂取は15%、炭水化物からのエネルギー摂取は55%以上としました。

どちらもコレステロールの摂取量は1日あたり300mg未満になるよう調整しました。また、エネルギー摂取量には制限は設けず、運動の推奨は行いませんでした。

それぞれ摂取を推奨する食品にも違いがあり、例えば、地中海食ではバターやマーガリンの摂取は認めず、ワインについては、日常的に飲酒している人に対して、女性は1日にグラス1杯、男性は1日にグラス2杯まで認めました。一方低脂肪食では、バターやマーガリンは週に1皿以下とし、ワインの摂取は認めない、としました。

それぞれの食事法に対する遵守率(食事法に関する指示にどの程度従うことができていたかどうか)はそれぞれ、0~14ポイント制のMediterranean Diet Adherence Screener(MEDAS)と0~9ポイント制の低脂肪食遵守度調査を用いて、年1回評価しました。いずれの評価指標も、高スコアほど遵守度が高いことを意味します。

*1 Delgado-Lista J, et al. Lancet. 2022 May 14;399(10338):1876-1885.
*2 一価不飽和脂肪酸はオリーブオイルに含まれるオレイン酸、多価不飽和脂肪酸はαリノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などが代表例。不飽和脂肪酸は動物性の脂肪に含まれる。


地中海食群は低脂肪食群に比べ25~28%のリスク減少

2009年10月1日から2012年2月28日までの期間に、条件を満たした1002人(平均年齢59.5歳、82.5%が男性)を登録し、500人を低脂肪食に、502人を地中海食に割り付けました。

2018年7月1日まで追跡したところ、全体の13%に相当する132人が、割り付けられた食事法を継続できていませんでした。うち46人は地中海食群、86人は低脂肪食群で、これら人数には統計学的に有意な差が見られました。

割り付けられた食事法を開始した時点の遵守度は、地中海食群が8.78ポイント、低脂肪食群は3.81ポイントでした。1年後には両群ともに遵守度が上昇しており、スコアは、地中海食群で1.99ポイント、低脂肪食群では2.53ポイント高くなっていました。それ以降の期間も、スコアは小さいながらさらに上昇し、地中海食群では11~12ポイントに維持され、低脂肪食群は6ポイント半ばから7ポイントを少し超えたあたりまでのレベルを維持していました。

7年間追跡して、心筋梗塞、血行再建術(冠動脈バイパス術や経皮的冠動脈形成術)施行、虚血性脳卒中(脳梗塞)、末梢動脈疾患、心血管疾患による死亡を合わせた「心血管複合イベント」の発生の有無を調べました。イベントは計198人に発生、うち87人が地中海食群で、111人は低脂肪食群であり、1000人-年あたりの粗の発生率はそれぞれ、28.1と37.7で、差は有意でした。

年齢、性別、動脈冠疾患の家族歴、喫煙習慣、BMI(体格指数)、LDLコレステロール値、糖尿病、高血圧、追跡期間中の体重と運動量の変化などを考慮して分析したところ、低脂肪食群に比べ地中海食群のほうが、複合イベントを経験するリスクが有意に低いことが明らかになりました。考慮する項目の数を変更するなどして、複数種類の分析を行ったところ、低脂肪食と比較した場合の地中海食によるリスク減少は25%から28%の範囲になり、すべて有意差を示しました。

サブグループ解析を行ったところ、冠動脈疾患の家族歴がない人、試験に参加した時点で70歳未満だった人、試験参加時点で高血圧ではなかった人、LDLコレステロールが100mg/dL未満だった人において、低脂肪食と比較した地中海食の利益が有意に大きくなっていました。また、地中海食の利益は男性で大きく、リスク減少は32~33%になりました。

多くの参加者を無作為に割り付けて十分な長さの追跡を行ったこの試験は、エビデンス(科学的根拠)レベルの高いものであり、心血管疾患の再発予防における、低脂肪食に対する地中海食の優越性を示しました。


大西淳子(おおにし じゅんこ)医学ジャーナリスト
筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

(出典:日経グッディ)





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最終更新日  2022/07/30 05:30:07 AM
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