CSIマイアミ 6-12 「非情の合言葉 」
麻薬製造(Meth Lab)と潜入捜査の話で殺人は一つ、判りやすくて悪い人をきっちり懲らしめ、3シーズンの頃のように素直にCSIを楽しめました。捜査は若手に任せてHoratioらしいニヤニヤと嫌味なセリフがあるし、ちゃんと銃を持って踏み込んでくれました。及第点ですね。お久しぶりの人も出てきて良かったです。悠々と現場に向かうRyan。いつもの一日なのでしょう。遺体を前にAlexxに「これなら身体から指紋が採れるかも」と言ってみる。頼もしいRyanの言葉に、母親がわりの?Alexxはうれしそう。珍しいポータブルの現場ヒューミングの機械で作業を始めたものの、コンセントから引火しまた火災?現場が麻薬(Meth)を作っていたことで大爆発しました。Alexxにはいつぞやの恐怖体験が蘇る、もう一体何回目なのか?そういえば、被害者の携帯電話が爆発したということもありましたね。なんて検死医は危険な職業なの?(爆)でもAlexxは負けません、果敢に火を消そうとします。結局、火災で証拠の遺体がだめになったのに、Hは常に部下を思いやります。Hが笑顔を見せるのも珍しい。"You two, okay?" Ryanにも"Get yourself check. I need your full strength."と気遣う。そして遺体が燃えてしまって証拠を失ったとがっかりするRyanに"Evidence will never fail us."「証拠は決して我々を見捨てない」とここは『決め言葉』風?です。今回は誰もRyanを責めませんでした。むしろみんな心配してカバーしようとしている。「Ryanがわるいんじゃないわ」「うん、判ってる」そこへValeraが出てきて、大量の砕けたガラスについた血をDNA検査をしてくれと頼まれ、おかんむり。EricとCalleighが顔を見合わせてにやっとしていましたが、チームワークが徐々に高まってきたような感じですね。実は3人でのトークは久しぶりなのです。最近では2人だけの会話シーンが多くてそれもまた脚本の不備という話題になっていました。Valera: Sure, and while I'm at it I'll find a way to end global warming and finish that proof of the unified field theory I've been working on. 「良いわよ、やっている間に、地球温暖化を解決する方法を見つけて、取り組んでいる統一場理論の証拠を見つけるわ。」Calleigh: Would it be inappropriate if I asked you right now if it was going to take you more than an hour?「大変厚かましい質問ですけど、それって1時間以上かかるかしらと聞いても良い?」Valera: I know I'm a miracle worker, but there is a lot of work to be miracle-d here. But I will get on it. I'll send someone over to collect the rest of the stuff as you go through it. 「私って確かにミラクルな職人だけど、ここじゃミラクルにされちゃう仕事ってたくさんあるのよね。でも、やります。あなたたちがやり終える間に残りを取りに来させるわ。」今回はNataliaエピソードと言っても良かったかも知れません。被害者から発見された発信器の番号を見て「その番号なら知っているわ、私はそこで働いていた。」この前の"Chain Reaction "から急にNataliaがFBIにコネを持っていることが判りましたが、その時のMike Farallon捜査官が再登場、しかも彼の上司で4シーズンの最後にデイド・ラボを「締めることになるぞ」と脅したCole捜査官も出てきました。"She was one of our best." "I agree."っていつからNataliaは優秀になったのよ。(爆)彼女がFBIのfield officeに入ったのは3年以上前、NataliaはMikeの不貞(informantと寝ている)を知って黙っていた。被害者のレイチェルは麻薬捜査のMikeの情報源(informant)だという。ちなみに、このinformantは「サードウォッチ」でクルーズ巡査部長をやっていた人ですよね。さすが女優さん、ずいぶん違うイメージになっていました。"So is her murder, Mike. So is her murder." Hは彼が怪しいと思ったのか、Mikeに念を押していました。Cole捜査官は100話エピソードの時に和解しても、今回は自分の部下が疑われるとなると、やはり秘密を隠そうとするのですね。容疑者は他にもいましたが、"If you did, you'are never leaving."「あなたがやったのなら、もうここから出られないわよ」とCalleighが言い、徐々にHoratio化してきました。(笑)Hは珍しく白とブルーのストライプシャツ、今週の「色あわせ」はイェローでした。それにしてもなぜかHとNataliaの2ショットが多くて、以前のH/Cみたいに見えます。彼女も出世しましたね。始め頃はタイミングが合わなくて浮いていたEvaですが、DVDのコメンタリーによると、日頃から現場でDCが演技指導しているせいか、ちゃんと彼のタイミングに合ってきました。Valeraの努力もあって犯人が分かるとHoratioの出番です。Hummerを運転してかっこい~押っ取り刀のFrankを連れて踏み込む。「大家はどこだ!?」その後、Ryanの取り調べがまるでHとそっくり、それを後ろから「そうそう」と見守るH。自分の意図が末端までしみこんでいるのが満足でしょうね。何も言わずにRyanとアイコンタクトしていました。手袋を外すRyanの小憎らしいミニHoratioぶりといったら。(爆)"You killed an unborn child. You live with that."「お腹の子まで殺したんだぞ。忘れるな。」ここは忘れずに決め言葉?結局殺人犯を捕まえたのが、FBIにも麻薬捜査の協力したことになり、ディーラーも捕まった。"(shooting) Fish in a barrel" 「楽な仕事だね」Cole捜査官はお返しの「プレゼント」もくれます。レイチェルが殺されることを知っていて放置したMikeが、恐れ多くもHoratioに向かって「この取るに足らない警察(Penny-ante local PD)」とバカにすると、Nataliaは先ほどの「プレゼント」を示して「彼女は妊娠していたのよ。情報源といっても彼女は人間なのよ。」と言いたいことはすべてNataliaが言ってくれました。Hは、"THEY are human beings."「子供もな」と付け加えて。(笑)なんだか、「水戸黄門」みたいになってきましたね。3年前に行動していたらレイチェルも子供も死ななかったのに、と罪悪感を漏らすNataliaにHは"Forgive yourself. you've earned it, Natalia. Take it."「自分に厳しくするな。君は十分にやった、それでいい。」と慰めました。今回のHは一から十までみんなの父親のような存在でしたが、何よりもNataliaが大きく扱われ始めたのが印象的でした。Comprendes, Mendes?" by Control Machete