HOUSE 4 #78 You Don't Want to Know
『下着争奪戦』あのマジシャンは本物のマジシャンのようですね。理詰めのハウスが「タネを教えろ」と翻弄されるのはちょっといい気味です。(笑)そして、候補者たちも競い合うのが長くなるとお互いに人間関係を築いているようです。コールとカトナーの友情は意外でした。マジシャンのフリンが舞台の水槽で心停止を起こしERに運ばれる。カトナーとコールはたまたまそれを見ていて興味を持ち、原因を調べたいという。ハウスはあまり興味を持たず、それよりもカディのTバックを手に入れた者に、候補者の中から2人選ばせ、そのうち一人をハウスが首にすると言う。それでもカトナーが検査したいと主張するので、ハウスはもし異常がなければカトナーを首にすることで了承する。さっそくアンバーとタウブは組んでカディから下着を奪う計画を立てる。カトナーから相談されたフォアマンは肺のMRIを取るようにアドバイスし、検査を始めたところでフリンは痛がり内出血を起こす。AB型の輸血をしたあと、体内からフリンがマジックで飲み込んだ鍵が出てくる。これがMRIで磁気に反応し、腸を破ったのだった。コールはカディのTバックを手に入れたと言って一同を驚かせる。いったんは治ったかに見えたが、フリンは鼻血を出し始め、ハウスはコカイン吸引によるものと、血管の炎症の両方から調べさせる。自宅にウサギがいたことから、野兎病を疑って抗生物質を与えるが、フリンの容態はさらに悪くなり心臓の周りで再び出血、抗生物質が効かず意識を失ってしまう。腫瘍を疑って再びMRIで検査すると、フリンは全身に出血箇所があり、カトナーは輸血が汚染されていたのではないかという。フォアマンはアミロイドーシスを疑うが、フリンは発作を起こし腎不全となり、ハウスは骨髄移植が必要だと考える。しかしそれは感染症に対する危険度が増すので検査させる一方、ハウスは汚染血液を疑って同じ血液を自分に輸血させる。ハウスはNo.13が病気を隠しているのではないかと問い、No.13は母親がハンチントン病であることを認める。彼女は自分が病気を受け継いでいるかどうか、知りたくないので検査していないという。輸血後ハウスに熱が出たため、No.13がハウスを眠らせて内臓の生検をするが異常はなかった。やはりアミロイドーシスかと治療を始めるが、ハウスはフリンが血液型を間違って輸血されたと気づく。Lupus(狼瘡)によって、本来A型の血液型なのにB型の抗体ができ、そのためにAB型と判断され、輸血によって多臓器不全になっていたのだった。ハウスは約束通りコールに首になる2名を選ばせる。しかし人選がカディとの密約だと見破り、自分のルールに反するとコールを首にする。ハウスは勝手にNo.13のハンチントン病検査を行っていたが、No.13は希望を失うことになるので結果を知りたくないと拒む。常に答えを求め続けるハウスも、問うことがなくなれば希望を失うというのを知っているはずだという。最後の会話はハウスの性格を語る上で重要ですね。自分が母親の難病を50%の確率で受け継いでいるかどうかを知るというのはその立場の人にとっては重い選択だと思います。「希望を失いたくないので知りたくない」というNo.13と、マジックのタネを知りたがるハウスに「知らないから面白いんだ」と言うマジシャンは、ハウスの知りたがりの性質とは反対ですね。No.13の「次の答えが今よりも良くなると感じさせてくれると思うから答えを求め続けるあなたは、質問することがなくなると答えがなくなるのではなくて、希望がなくなるということを知っている。」という言葉にハウスは結果を知ることを遠慮します。"You spend your whole life.. looking for answers. Because you think the next answer would change something, maybe make you a little less miserable. And you know that when you run out questions you don't just run out of answers... you run out of hope. You glad you know that?"キャメロンでもここまで踏み込んだ発言はなかったですね。(そう言えば、今週はチェイスもキャメロンもお休み)デカフェのコーヒーをカフェイン入りにすり替えたハウスに対して、No.13はハウスの紅茶に薬を入れて眠らせたという、かなりやりますね。ちなみに、ハウスはウィルソンのランチを盗むだけじゃなく、ランチの金ほしさにNo.13の財布を勝手に覗いたというのだから、こちらの手癖の悪さも大したものです。(爆)まじめで清潔なイメージのコール(Big Love)がカディからどうやって下着を手に入れるのか、みんな興味津々。ハウスなどはカディと寝たのかと聞く始末でしたが、コールが自ら仲間を売ることになったのは意外でした。調子が良く、気の良いカトナーは裏切られた思いだったでしょう。子供を動物園に連れて行ってやったとはね。コールも頭がよいと言えばそうかも知れませんね。でも、それはハウスには気に入らなかった。キャラ的にはフォアマンと被りますので、退出はまあ仕方なかったかな。でも、徐々に愛着が湧いてきたところだったので残念でした。ハウスはカディに向かって大声でスカートがタイトだから履いていないだろーとか、避妊リング(IUD)をしているのも判るぞーと、いつものように言いたい放題。ハウスはAB型、ウィルソンはO型。ハウスの血液型テストについての説明は間違いだそうですね。フリンがA型もB型も抗体を持っているということは、O型と判断されるんだそうです。ウィルソンの「奴らはピトケアン島の生活を心配しだしたか?」は「バウンティ号の叛乱」で叛乱を起こした者たちが最後に流れ着いた場所がピトケアン島(イギリス領)。ほんと、インテリな会話です。