CSI:マイアミ 7-22 「花嫁は誰だ」
シーズンフィナーレ前のスタンドアローンなエピソード。これは本国では有名な恋愛系リアリティショー「The Bachelor」のパロディなので、日本ではあまり受けないかも知れません。実際、ラストのHoratioらしいシーンがなければただの退屈なエピでしたが、ちょっとした台詞などに次へのヒントが入っていますね。ちなみに「The Bachelor」はCSI:Miamiの裏番組で、それをパクろうという心意気には敬意を表します。以下、ネタバレハンサム、長身でリッチな男性が12名の美女とデートを重ね、最後に結婚相手を一人選び、幸せなカップルは高額の賞金が与えられるという、人気リアリティショー「The Marring Kind」で最終2人残ったうちの勝ち残ったGrace Carlsonがリムジンの中で血を流して死んでいた。現場に到着したNataliaがHoratioに"Good afternoon, sir."と声をかける。今週はNataliaの出番が多かったですね、彼女はこの番組のことはよくご存じ。男どもは確かに見ないでしょう。(爆)しかし、見ていたおかげでNataliaはお手柄を立てました。実はCalleighも見ていた番組だったというあたりで、にやりとする台詞がありました。「うそ、君も見ていたの?」「前はね。」「何で見なくなったの?」「他に気になる人ができたから。(I got this new diversion.)彼はとってもキュートでね、あなたくらいの背で白いシャツを着ていてね。…」(^_^;)「こら、君たち仕事中だぞ!」というようなお叱りを受けなくても、大丈夫、2人は公私の区別はちゃんと着いています。オープニングのOne-linerは、Horatioの"It happened because REALITY just became real."。多分、他の人だったらREALITYのところで、クォーテーションマーク(両手で顔の横でチョキをして見せる)を出すところでしょう。車の中で起こった事件なので、容疑は運転手から始まり次は「独身貴族」のNeil Palmerへ。意中の人を失ったことになるNeilに、Horatioは同情的な表情を見せておりました。そして、次は脱落した元参加者たちへ。Horatioはさすが、もう一人の最終候補に残ったKaitlin Sawyerの首に残る傷跡を見逃しません。「あなたは他の参加者たちとどこか違う。」彼女は本当にNeilのことを愛していた。Horatioは優しさのこもった表情で"Hang in there"「がんばって」と声をかける。司会者は役得で参加者を「味見」する。また、途中で参加者同士が喧嘩したり、もめるシーンも「やらせ」だった。参加者はほとんど女優だとは。演出された「リアリティショー」には虚々実々の駆け引きがあります。つまりこれが、リアリティショーの真実だということですね。(爆)これだけだと単なるパロディですが、CSIらしくなったのはその後から。Kaitlinの首に残る傷を覚えている者がいた。話は意外な方向へ…「私を何で逮捕するのか?」「微罪だが、不法侵入というのがあるんだよ。(It's a little thing, we like to call trespassing.)」Kaitlinは、幼い頃に変質者に傷つけられそのトラウマから、何度も名前を変え人生を変えて来たという。「もし、あの子を傷つけたらお前の命はない。(If you hurt that girl, it'll be your last day on earth.)」ここはもう、Horatioの独壇場ですね。片膝を突くポーズもありましたし、銃を持って突入も2回。そしていつものようにHoratioは、「囚われの姫」を助け出す。さっと上着を脱いで、震える姫にかけると抱きしめて背中をさすってやる。Horatioらしさはしっかりとキープしていました。(笑)イェーイ、久しぶりのValeraが登場しました。彼女はテレビなんか見ないで、本ばかり読んでいるらしい。Ryanが「古い本のインクて毒らしいぜ。彼らはテレビが健康に良くないっていうけどな。」とお茶目なことを言っていました。Ryanもおいしい台詞が多いですね。最近態度もでかいが、身体も大きくなりました。(爆)マイアミには珍しい、純粋にCSIぽいラボガイTraversが毎回良い味を出しています。目の前のことに集中するばかり、Nataliaから「私の言っていること、聞いていないでしょ。あなた、事件の手がかりを掴んだのよ。」と言われておりました。ところでカイルはついに、Dr.プライスが薬を飲んでいるところを目撃してしまう。その場をごまかすプライスに、父親譲りの勘で「アスピリンには見えなかったけど」と、突っ込むカイル。この後のストーリーに期待です。