デクスター6 #72 This is the Way the World Ends
シーズンフィナーレ。個人的に、このシーズンはデクスターが宗教(キリスト教)を意識したシーズンとなり、とても判りやすかったですし、フィナーレはスリルがあって、さらにこのクリフハンガーには「やられたー!」と思ってしまいました。やっぱり、そうなるのか。「デクスター」はシーズン8で終了することが決定したので、残り24話でどういう風にシリーズが運ぶのか、いろいろ想像してしまいます。とりあえず、本国で今年9月から始まるシーズン7が気になりますね。あ~どうなるんだろう。ネタバレ注意!夜の海に投げ出されたデクスターは、力尽きてもうこれが最後と諦める寸前だった。そこに、密入国者を載せた船が現れ、デクスターは奇跡的に救われる。船がマイアミに近づいたとき、密入国者たちを脅して金を奪おうとする者がいたが、デクスターは男を殺して無事、泳いでマイアミのビーチに生還する。デクスターはこれが「奇跡」というなら、神は自分ではなくハリソンのために自分を助けたのだろうと考える。デブラは船から落ちたというデクスターを心配しており、無事を知って思わず「I love you」と言う。デクスターも「I love you, too」と答えたため、デブラはデクスターに対してぎこちない態度を取る。トラビスは住人の夫婦を殺して、その家に最後の野獣の姿をしたデクスターのタブローを描いた。まもなく日食が始まり、トラビスは家を出るが目的を見失う。メトロ署はその家の殺人事件を捜査することになった。最初に犯行現場に入ったデクスターは、タブローに自分の顔が描かれているのを見て驚く。とりあえず、仲間に自分だと判らないように顔の部分を壊しておく。デブラはデクスターにゲラーの廃教会をもう一度調べておいて欲しいと頼む。デクスターはお遊戯会の後で行くと答える。ゲラーが残したスケッチの中に、2人の証人が「犬」を連れて高い山の上から日食を見ているものがあった。デブラは高い山はマイアミの高層ビルだと気づき、ラゲルタに頼んでマイアミ中の高層ビルに警察官を配置する。デクスターはトラビスがゴミ箱に残したスケッチを見つけて、「光の柱」がトランスコープビルだと気付く。デクスターの財布を持っていたトラビスは、デクスターのアパートに侵入し、幼い息子がいることを知る。デクスターとハリソンはこの日、幼稚園のお遊戯会で親子でノアの方舟に乗る予定だった。警察官を配置に付けたデブラは、ゲラーの描いたのは「犬」ではなくて、生け贄の子羊ではないかと気付く。トラビスはもう一人殺すはずという連絡を受けたとき、ハリソンはトラビスに連れ去られてしまう。トラビスはトランスコープビルの屋上に配置された警官を殺し、間もなく始まる日食に、幼いハリソンの血を捧げようとしていた。現場に駆けつけたデクスターは、息子の代わりに自分を殺せと申し出て、鎮静剤を自分に打てというトラビスを騙して逆襲する。一方、警察の作戦本部ではトランスコープビルの異変に気付き、現場に向かう。しかし、そのころデクスターはトラビスを捕らえ、ハリソンと帰宅した後だった。作戦が失敗したことでデブラはショックを受けるが、ラゲルタはデブラの手柄を称え、私情を押さえ仕事に専念できるよう、感情をコントロールするべきだとアドバイスする。再びセラピストを訪ねたデブラは、これまでで初めて兄から「愛している」と言って貰えたと喜ぶ。もちろん、違う意味だとは判っているが、素直に自分の気持ちを言うことができて、これまでの間違った男選びの理由がわかったという。デクスターはトラビスをゲラーの廃教会で始末することにする。最後までデクスターは悪であり、神の計画を信じるトラビスに、デクスターがナイフを刺したとき、デブラが現れ目撃してしまう…最もデクスターが避けなければならない事が起こってしまった。最愛の妹デブラが自分の秘密を知ってしまった。そのデブラは殺人課の責任者であり、デクスターのことを家族以上の意味合いで愛している。さて、この後デブラはどうするのか。デブラに知られたら「デクスター」は終わってしまうのではないかと思っていましたので、この後の展開に制作陣はアイディアを持っているというのが頼もしいです。とにかく、シーズン7を楽しみにしています。さて、トラビスが屋上にハリソンを連れ出したのはハラハラしました。これはさすがにデクスターとしても辛かったでしょう。死ぬ間際になって頭に浮かぶのは殺した悪党どものことではなくて、息子の事だった。デクスターにとって生きる証し。闇の中の光です。だが、トラビスを捕らえ、調子に乗ったデクスターはすっかり油断してしまった。遊び半分で聖書を引用したり、慎重さを失ってしまった。自分の中の闇は、他の何かとバランスをとるために神があたえたのではないかと、全能感に浸っていた。デブラはお互いの気持ちを話し合うためにデクスターを教会に呼び出したのに、そんなことは気付くはずもないデクスターとしては、まさか来るとは思わなかったのでしょうね。「Oh, God」とはシャレですか。今シーズン嫌な女を演じてきたラゲルタは何だかんだ言っても、マイアミ市民のために遺恨に捕らわれることはないですね。最後は良い顔を見せられて良かったです。ルイスは結局デクスターに憧れていて、グルーピーみたいな感じなのでしょうね。メトロ署に残りたいと言っていましたので、来シーズンも出てくるのかな。一方、ルイスから送りつけられた「冷凍庫キラー」の証拠品ですが、あれはどう使われるのか。デブラがそれを見つけて…となると、更に悲惨な展開になりそうですよね。クィンはエンジェルから異動だと言われても、やっぱりマイアミに残りたいという。彼も来シーズンに変わっていくのでしょうか。フロリダにはキューバなどから密入国者が沖合までやってきて、泳いで上陸すると(wet foot)亡命者として認められ、船に乗ったまま途中で捕まると(dry foot)本国送還されるというのは、CSIマイアミで初めて知った習慣ですが、今もまだ続いているのですね。