NCIS:ニューオーリンズ3 #70 Down the Rabbit Hole
シーズンフィナーレの前の盛り上げを随分派手にやりましたね。プライドのキャラも、始まった頃に比べて随分変わってきたなと思います。娘を心配する普通のパパだったり、ラサールのメンターだったり、というのが懐かしいです。敵と戦うための変革だと思いますが、今シーズンはこれで終わってリセットするのを期待したいです。プライドはハミルトンの警備担当のストーンを監視し続けている。ストーンが水産関係の無人の倉庫に入ったのを見て、その後をセバスチャンに調べさせることにする。ストーンが市内に車を走らせるのを追ったプライドは、人混みの中でいきなりストーンから銃撃を受ける。双方が撃ち合うなか、ストーンは通行人を撃ってその場を立ち去る。NCISでは未だにストーンの身分が不明で、路上での殺人はNCISは管轄外となる。射撃現場は地元警察が捜索を行っていて、先程までストーンがいた倉庫にはめぼしい証拠がなかった。プライドはセバスチャンに再度捜索させることにする。パーシーとパットンを奪われ、人手不足が否めない。ラサールは判事にかけあい、パーシーを刑務所から出してもらうという。ラサールは政治家が職権を乱用し逮捕を免れているのに、パーシーはその権力で刑務所内で危険な立場でいる。正義を行うためにパーシーを釈放してほしいと言われ、判事は法廷侮辱罪を取り下げる。セバスチャンは牧師が残したテープの中に、建物の図面が写っているのを見つける。どこかのレストランの図面だと思われ、明日の暗殺はそこで行われるのではないかという。パットンは法を破ってモルグのPCからFBIのサーバーをハッキングする。明日、国防副長官や下院の軍事委員会など、7名がニューオーリンズを訪れるという。ということは、この中の誰かがストーンのターゲットなのか。ハミルトンが記者会見を行い、プライドが人混みの中で発砲事件を起こし、犠牲者が出たという。犠牲者を撃ったのはプライドではないが、この騒ぎはDCにも届き、NCIS局長が国防長官から厳しく叱責されたと、サンチェス副局長がプライドを責める。連邦捜査官は市側にはお客のような存在だが、ハミルトンは正式にDCにプライドのチームを異動させるよう求めてきたという。ハミルトンが全ての黒幕だという明確な証拠がない中、ニューオーリンズ支局の重要性から、プライドには捜査を中止し大人しく命令に従えという。プライドはやむなく了承する。ウェイドは感情にまかせ、単独で行動しようとするプライドを諌め、チームを信じてみんなで動くべきだと意見する。ストーンが発射した弾丸から出た指紋は、ガルシアやFBIの捜査官、戦艦起動コンピュータを盗もうとした中国の工作員を殺した弾丸のものと一致した。ただ、なぜストーンが中国の工作員を殺したのかがわからない。今夜ニューオーリンズを訪問した7人が市庁舎を訪れ、何をハミルトンと話すのかを聞き出すため、プライドはハミルトンをバーに呼び出し、因縁をつけて体を押さえつける。その時にマイクをハミルトンのポケットに忍ばせると、NCISは会合の内容を傍聴する。一同は、数十年ぶりに新たに建設される海軍工廠の場所を決める立場にあり、ハミルトンはクリアウォーター地区をその候補地としてアピールする。そうなれば、サンディエゴ以東で初めての戦艦起動センターを建設することになり、民軍合わせて11,000人の雇用も確保できるという。すると、アンジェルー下院議員は現在クリアウォーターに住んでいる住民がどうなるのかと指摘し、このままでは候補地はジョージアに軍配を上げると主張する。ハミルトンは影響力があるアンジェルー議員を殺して、強引に海軍工廠を呼び込もうとしているのではないか。プライドはそうはさせないと憤る。しかし、いつどこでどうやって議員を暗殺するのか。プライドはみすみす殺されるのを見逃すことはできないとして、とにかく議員に警告するという。セバスチャンが倉庫から引き上げてきた汚れた水槽には、赤潮の原因となる藻を培養していた痕跡があった。これは毒があり、牡蠣などに入ると命が危ない。プライドは強引に議員に接触を求め、ハミルトンから命を狙われていると話す。議員はまともに取り合わず、自分を脅すのかという。ハミルトンの手下と勘違いした議員は何があってもクリアウォーターに海軍工廠は作らせないというと、プライドを突き放す。NCISは事故に見せかけ議員を殺すと考え、これから食事をする議員のシーフードに毒が盛られると予測する。プライドはすぐさま車を走らせ、パティオの露天レストラン席で食事をしようとする議員たちの近くに突っ込む。幸い議員は出された食事を食べなかったが、プライドは逮捕されてしまう。その後、NCIS副局長からの命令で、調査が入るまではニューオーリンズチームの活動が禁止されてしまう。プライドは部下たちに今すぐ家に帰れと命令する。ストーンはアンジェルー議員暗殺をプライドに邪魔され、ハミルトンにプライドを始末するという。海軍工廠の件はあきらめるべきではない、パートナーが同意しないという。追い込められたプライドは、ウェイドの前で供述書を書き、これを本部に提出してほしという。全ての責任は自分にあり、部下たちは強要されて行動したまでで、自分が彼らを面倒にまきこんでしまった。しかし、自分がやらなければまたこの町で人が殺されてしまう。プライドが出ていくのを見送ったウェイドは、残された携帯にハミルトンの呼び出しがあるのを見る。バーに向かったプライドは、ストーンと向き合う。市長からの使いで、手を引けというストーンにはプライドを部下に捉えさせると、時限・爆弾を起動させる。プライドと部下がもみ合う中、バーは大爆発して火事となった。翌朝、現場にむかったラサールたちはプライドのバッジと銃のそばに焼死体があるのを見つける。チームがウェイドの検視を見守り、焼死体はプライドではないことが確認された。帰宅の途につくアンジェルー議員に、ハミルトンがまだニューオーリンズは諦めていないと告げる。それでも、議員はハミルトンを信頼できないと突っぱねる。その後ハミルトンが注文したドリングを飲んだ議員は、倒れてしまう。ラサールたちはプライドがこのままハミルトンには死んだと見せかけてほしいと言いたいのではないかと考える。プライドはストーンを車のトランクにとらえていた。ラサールたちが何が何でも俺たちはボスとどこまでも一緒だ、「うさぎの穴」まで着いていく、といのがこの回のタイトルですね。「ふしぎの国のアリス」に出てくる、どこにつながっているのかわからない穴の行方、そこが何であってもボスと俺達は運命共同体です、という健気な申し出をプライドは「全て俺が悪い」と言っていわば、切り捨てた格好です。パーシーもせっかく刑務所から出られたのにね。何度もウェイドから釘を刺されていたのに、議員が危ないと聞くと直情径行のプライドに結果は明白ですね。やればやるほど、プライドの立場は悪くなる。ハミルトンの思う壺。こうなると、連邦捜査官よりも地元の警察組織の中で戦ったほうが良いのではないかな。ストーンが仕掛けてた罠をどうやって脱出したのかは、次回で説明があるのでしょうが、次第にプライドの超人ぶりが目立つようになりました。ところで、本家でもLAでも出てこない副局長の人、本来ならヴァンスが出てくるべきなのだけれど、大人の都合かな。こういうときこそ、ギブスにアドバイスを求めるとか、知恵は出ないものかな。マックス、否、ストーンの悪役ぶりはすごいなあ。とても同じ人とは思えない。(笑)ハミルトンはストーンの言う「パートナーたち」の言うことを聞いている感じがします。何か脅されているのかもしれませんが、議員に関しては、はっきり殺しに関わったことになるので、それを突破口にしてほしいなと思いました。