Law & Order:S.V.U. 25-3 #541 The Punch List
何事も起こらないfiller episodeですが、何と言ってもデイヴィッド・クルムホルツにお任せの回でしたね。冒頭の自虐的な寸劇調のところは一瞬「誰?」と思っていたら、「えー?!」に変わりました。コメディアンとしての面目躍如だったのかもしれませんけど、どうしても「Numb3rs」のチャーリーのイメージが強くって、その後「グッドワイフ」で見たときも、同じ人だとは思えませんでした。さらにイメージ変わりましたね。まあ、彼は芸歴が長いので、役柄の幅も広いのでしょうけど。オリビアは、行方不明になったマディの事件が重く心にのしかかっている。事件の方も進展がなく、母親のアイリーンの叱責も脳裏から離れない。SVUにコールガールをしているというテスが現れ、自分がレイプをしたと申し出てくる。夜中に白人2人組の客に呼ばれてセックスをしたが、帰り際に別の部屋を通ったら場違いな年上の男性がいて、若い男たちが彼に人生最高の夜を経験させてやってほしいと言われた。彼らも年上の男性もドラッグでハイになっていたようだったが、様子がおかしいので断ったところ銃を突きつけられたので仕方なく相手をしたという。オリビアはテスもまたレイプの被害者だといって、落ち着かせる。オリビアはアイリーンから緊急の呼び出しがあり、テスの事件の捜査をフィンに任せることにする。アイリーンによると、夫のピーターがマディの部屋で首を吊っているのを見つけ、病院に運び込んだが意識不明だという。オリビアは希望を持ち続けてほしいと、そばに寄り添う。テスがレイプした、という現場は空き家になっているビルの部屋で、様々ものが散乱して散らかっている中に「青磁色のタイルのサンプル」というメモ書きがあった。配車サービスの記録によると、美容皮膚科医のレイ・ゴールドバーグ医師の名前が上がる。自宅に向かうと、レイは昨夜のことは何も覚えておらず、妻にも知られたくない様子だった。ただ、クラブで若者2人と飲んだところまでは覚えている。カードが不正使用された事実はあり、ATMから数千ドルを引き出したことからその時の画像を見ると、本人が特に脅される様子もなく金をおろしていた。後ろに2人の若者がいて、カリシはこれではレイが被害者だという追及はできないという。フィンとブルーノがレイのクリニックを訪れ、2人の顔を見せるが、テスとのセックスについては、自分は妻を裏切らないと答える。テスは自白しており、このままでは加害者として裁かれる。銃で強要されたという事が証明できれば、テスは無罪となるといって説得し、レイの昨夜の記憶をたどることにする。12,000ドルを使ったというコンビニでは、若い男2人と大量の買い物をしており、防犯カメラの映像を見て、レイは昨夜のことを思い出す。友人のアンディと会うためにクラブを予約したが、本人が来なくなり自分も楽しもうと店に行くと、予約したVIP席に2人がいた。そこで意気投合して飲んでいたという。若者の身元はトリマーのリース・ベイリーと市内ツアーのガイドデュバル・マチスで、SVUで話を聞く。2人は口を揃えて、レイの望みを聞いて人生最高の夜を叶えてやったというが、テスの事も銃を持っていた事も否定する。カリシは2人の説明は一応筋が通っているとし、レイにも責任はあるという。問題は銃の存在だ。テスはリースとデュバルを特定するが、肝心のレイが被害を受けたという記憶がない。改めてレイを自宅に訪ねると、警官が来たということで妻のデニースは激怒して妹の家に行ってしまったという。自分の人生は妻に捧げていて、仕事では人に頼られ世話をするという生活だというレイに、テスのために正義を行ってほしいと説得する。レイはリースとデュバルを呼び出し、銃でテスを脅した事を自白させるため、おとり捜査を実行することになった。先日のクラブで警察沙汰になったことを謝ると言うと、リースとデュバルはテスを雇ったことは認める。その時、妹の家に行っていたはずのデニースがクラブに現れ、捜査に支障が出そうになった。フィンはレイに任せようといい、レイはデニースにおとり捜査を実行中だと毅然とした態度を示す。レイは2人からテスに突きつけたのは本物の銃ではなく、スターターピストルだったという証言を引き出し、SVUはリースとデュバルの逮捕に踏み切る。カリシはリースにデュバルが不利になるような証言をする取引を持ちかけ、結局2人とも第1級レイプ罪の重さを判断して罪を認め刑務所に入ることになった。オリビアはテスにレイの協力で容疑を晴らした事を告げる。オリビアはアイリーンの苦しみに付き合う中、自分自身もマディを目撃したのに見逃したトラウマを抱えるようになっていた。マディが身につけていたブレスレットをマディの部屋に戻すと、EMDR療法の治療を受ける。最後のEMDR療法というのは「眼球運動による脱感作と再処理」というPTSDに対する治療法なのだそうで、それを紹介する意味もあったのかな。https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/other/psychological-therapy/emdr/オリビアが抜擢した新人ゴメス巡査は、初日からこの部署の厳しさを目の当たりにして、人の苦しみや悲しみに同調してしまったようでした。それが普通の人の反応だとして、とても続きそうではないですが、今シーズンはオリビアがこのトラウマと向き合うのがテーマなのだろうか。特に今シーズン短いし。もらったペンダントだけが頼りなのが辛いですね。レイとデニースのやり取りはもうコメディでしたね。イケオジのアンディは離婚したばかりで、ちゃっかりナースのアナとお楽しみ?ポルシェに乗ってお金持ち。レイはユダヤ系なのでしょうけど、美容関係の医師でお金には困っていなさそうだし、立派な邸宅にも住んでいるし、それでもアンディをうらやましく思うのですね。ガミガミ言われても奥さんに尽くす、夫の鏡みたいなキャラクターでした。レイは今夜はヒーローになれたが、せめて運動でもすれば良いのにと思いますが、デイヴィッド自身は甲状腺がんを患ってその治療で体重のコントロールが難しくなったということのようです。やはり健康が何よりですね。