Hawai'i 3 #53 Spill the Tea
いよいよ、シーズンフィナーレへのカウントダウンが始まりましたね。短い最終シーズンをほぼ全部使って使ったストーリーと共に、このスピンオフも終わろうとしています。残念な気持ちもありますね。監督はまたおなじみのルヴァー・バートンでした。ハワイの軍秘密基地で聴取のために監禁されていた「化学者」ヴォルコフが急死した。スイフトの尋問中に、急遽苦しみだし、血を吐いて死亡したという。状況的に毒を盛られたと思われ、テナントとサムはNCISチームをついに秘密基地に召集した。チェイス中佐は直前にヴォルコフが飲んだお茶についてスイフトも飲んでいるが、毒は人によって致死量が違うという。スイフトはヴォルコフの4番目の生物兵器ラボと合成体Xの存在について情報を得ようとしていたが、ヴォルコフが口を割ることはなかった。ヴォルコフ自身が極秘の存在のため、そのことを知っているのはエリート関係者以外、ごくわずかだ。ただ、物資調達係のトム・カリコが今日は出勤しておらず、連絡も取れないことがわかった。すぐにルーシーらが自宅に向かうが、同居人だというバリーが出てきた。バリーの言動に怪しさを感じて銃を向けるも、バリーは目の前から逃亡してしまう。カリコは自宅で殺されていた。5日前カリコはバリーと出会い急に親しくなったらしいが、バリーの身元は確認できなかった。しかしタトゥの図柄から、ロシア系の犯罪者の可能性がでてきた。ヴォルコフは病原菌を扱う立場から、かなり消毒に神経質になっていたようだった。チェイス中佐によると一般人には無害な藻のスピルリナでも、お茶に混入すると免疫不全のあるヴォルコフにとっては命取りとなったらしい。ヴォルコフは最近になって、カリコが持ち込む物質で少しずつ毒を盛られたと見られ、ヴォルコフの健康状況について詳しい人物がいると思われる。NCISとエリーチームは、バリーの行方を捜す。アーニーは独自の顔認証システムで、ハワイに到着した飛行機の乗客をチェックし、ロシア最大の犯罪組織「ブラトヴァ」の殺し屋ヴィクトル・ネメノフを割り出す。ヴィクトルは10日前にロシアマフィア関係者4名と共にハワイを訪れ、今も一行はホテルに滞在中とわかる。NCISとエリートチームの、ローズマリー、タイム、新ジェシーがホテルを急襲し、派手な撃ち合いを繰り広げる。その結果、バリーを含むロシアマフィアは死亡するが、一人人質となっている女性を発見し確保する。女性はバリーと共に入国したと思われ、人身売買の被害者であると疑われる。ホテルの遺留品で、ヴォルコフを狙っていた一行は、秘密基地でのヴォルコフの聴取映像を手に入れていた事がわかる。ハッキングしたと思われ、それによって情報をエリート側に提供したヴォルコフの裏切りは筒抜けだったようだ。彼らは合成体Xの秘密を守りたくて、ヴォルコフを殺したのか。人質の女性はフィリピン国籍の有機化学者、アナリサ・クルスとわかる。クルスはヴォルコフの助手として雇われていたが、組織に誘拐されて拘束されていたという。しかし戦争犯罪人のヴォルコフの元で働くというのはどういうことなのか。クルスは脅され逃げることはできなかったと弁明する。スイフトはクルスが何か隠していると強引にしゃべらせようとするが、テナントはクルスが暴力を受け、仕方なくヴォルコフの健康状態を教えた事を聞き出す。さらに、バリー一行が持っていたPCからヴォルコフの研究メモのようなものを見つける。化学式が書かれており、チェイス中佐はヴォルコフがこの研究のせいで免疫不全になったのも理解できるという。チェイスはクルスにヴォルコフの研究について説明を求める。クルスは単なる文字起こしなどの手伝いをしていただけというが、合成体Xは免疫を欺き、自分自身を攻撃し、追跡不能で空気感染してごくわずかな量でも数千人が命を落とすという危険な化学兵器、最強の兵器だったと証言する。それが秘密の4番目のラボにあるのなら、一体どこにあるのか。テナントはヴォルコフの行動をチェックし、スイフトはベオグラードに何度か立ち寄っている事注目する。スイフトはヴォルコフとの聴取の中で、ヴォルコフがローマ帝国の古代都市シンギドゥヌムについてさかんに話していたことを思い出し、それがベオグラードの中心部にあるという。すぐにエリートチームとサム、テナントがベオグラードに飛び、アーニーがラボが隠されている場所を絞り込む。テナントはかつてのCIAでの協力者と接触し、武器を手に入れるのと同時に、すでにこちらの情報がブラトヴァに流れているのを知らされる。そのトップはロシアマフィアのゴッドファーザーこと、レフ・フェドロフで、テナントは単身、フェドロフと向き合うためレストランを訪れる。しかしフェドロフはヴォルコフを殺していないと言い、ハワイに殺し屋と助手を送り込んだのは用心のためだという。生物兵器開発を依頼したものの、合成体Xの威力を知ったフェドロフは手を引いた。ビジネスマンとしてそれを望まず、テナントとの個人的関係でラボの場所を教える。古い発電所内に隠されているラボにエリートチームが侵入し、クルスが合成体Xを特定次第それを持ち出すことになった。サムがエリートチームを率い、ラボに到達したころ、フェドロフはクルスがヴィクトルが到着する何週間も前からハワイにいたという事実を告げる。クルスに騙されたと知ったテナントがサムに連絡するが、すでにクルスは手に入れた合成体Xのキャニスターを開けてエリートチームに吸わせてしまう。サムは外に出ていて無事だったが、チームは倒れクルスの姿はもうない…To be continued...スイフトの見立てが正しく、テナントが甘いということが露見してしまった。最初はGood cop, Bad copを演出していると思ったのですが、女性への共感が強いのは彼女の弱みでもあったのか。しかしクルス博士は怪しさ満点だったですね。予想通りの展開でしたが、気の毒なのは即席エリートチーム。使い捨てで、名前もなくふざけたコードネームで、同じジェシーにはNewがつくだけ。ELITEは「高度な兵站と情報と戦術(Elevated Logistics, Intelligence and Tactics )」の略だそうで、精鋭部隊のチームの名前にしてはかっこよくない。見ていて思いましたが、このヴォルコフ脱走、長期の聴取、生物兵器を探せというのは、LAチームのストーリーぽいですね。相手は世界規模のロシアの犯罪者だし、尋問などでもカレンが担当して騙し騙されて、というのができそう。もちろん、LAチームにはロシア関係の情報提供者もたくさんいるわけだし。しかし、LAは終了し、この件で謎の「エリート」というチームを作ってハワイに乗り込んできたサムは、気持ち優しいハワイチームをかき回して、ついに直接最も危険な捜査に彼ら引き込んでしまった。ハワイチームは良い迷惑ですよね。最終話では太平洋地域で最も優秀?というチームが、その実力を大いに発揮してもらいたいものです。