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テーマ:最近観た映画。(39933)
カテゴリ:映画系
今日、ウィル・スミス主演の映画『アイ、ロボット』を観ました。学生時代、原作を書いたアイザック・アシモフの研究をしたことがあるので、オリジナルとの間にギャップこそ感じましたが、作品そのものは、なかなかの仕上がりという印象です。ストーリー展開もテンポ良く、エンディングまで存分に楽しみました。
CGを駆使した映像の素晴らしさだけでなく、話の流れを明確にしたところが、この映画の良さでしょう。話題の中心が最後まで逸れず、ロボット嫌いの人間と感情を持ち始めたロボットの「心」の触れ合いという点で終始一貫しています。主人公とヒロインのキス・シーンさえ一切なく、要らぬラブ・ロマンスは省いた感じです。おかげでストーリーに集中できました。 同様に感じた人たちも多かったようです。ヤフーJAPANのユーザーを対象とした映画レビューを調べると、過半数を超える人が、この映画を高く評価しています。そのうち、出演俳優や女優の評価よりも、むしろ内容に対する意見が大半を占めました。「金を払ってみる価値もある」という絶賛のコメントもありました。 一方で、先の展開が読めるし、「ウィル・スミスのための映画」と、ばっさり切り捨てた感想の人たちもいました。主人公以外、存在感のあった登場人物がいないという思いから、「こんなにつまらない映画を観たのは久しぶり」、「レンタルでも借りたくない」と厳しい判断を下したようです。 それにしても、原作のアシモフは草葉の陰で、さぞかし喜んでいることでしょう。好評であれ酷評であれ、50年以上も前に書いた作品が、これほど注目されるとは想像もしなかったでしょうから。もちろん、僕にとっても嬉しい限り。ずっと以前に、原作を読んでいたという先取り感があるためです。 ある知り合いに、この気持ちを得意気に伝えたところ、一言: 「ふ~ん。そうなんだ」 先取りによる優越感など、あっという間に崩れさることを思い知らされました。。。 【参考】 ヤフーの映画レビューでは、『イノセンス』という作品のパクリという意見もありましたが、僕は同作品の内容を知りません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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