もはや思い出の曲という枠を越えそうです－－。１４日、喧嘩した知り合いＴの呼び出しに応じ酒を飲んだバーで、ＢＧＭにスティングの「＃シェイプ・オブ・マイハート」が流れているのに気付きました。つくづく自分に縁のある曲と感じます。因縁めいた思いさえ抱きました。

「＃シェイプ・オブ・マイハート」を聴くと、いろんな出来事を思い出します。数年前、ウィリアム・ボールドウィン主演の『スリー・オブ・ハーツ』の主題歌として初めて知り、すっかり気に入りました。当時、親しかった友人とＣＤ屋を必死に探し回り見つけたものの、目前にして買う気が失せ、代わりに友人の失笑を買ったのを覚えています。

今春、長野県へ温泉旅行に出掛けた際のこともフラッシュバックします。レンタカーのステレオにたまたま置き忘れたままのＣＤがあり、それに収録されていたのが、この曲でした。スティングのせつなく乾いた声と、哀愁漂うメロディーを聴きながら、一緒に行ったある知り合いに「スティングに耳元で歌われたら抱かれたくなるよ」などと、ふざけて言った記憶が甦ります。

さらに今日、怒りの収まりきらなかったＴさんをなだめ、和解にこぎつけたことで、また一つ記憶を焼きつけました。Ｔさんもダラダラと険悪な雰囲気を続けたくなかったようで、僕がしっかり話を聞き、きちんと謝ると硬化していた表情を緩めてくれました。

ただ、「雪解けムード」になるまでは、とても長く険しい試練の道程のように感じました。心にグサリと刺さるようなことを言われ、グッと堪えるという連続だったからです。そのため、「＃シェイプ・オブ・マイハート」を聴くのは当分の間、遠慮したい気分です。耳にする度に、今回の件を思い出していたら、身が持ちません。

この曲は今後、痛い教訓を思い起こす曲になりそうな予感がします。。。