たかが一文字されど一文字です－－。１８日、あるセミナーに参加し、講師に招かれた若手書道家に「将来の自分を漢字一文字で表す」というテーマを与えられ、ひどく悩みました。なかなか思い浮かばなかったからです。自分について、もっと深く知る必要あるような気がします。

最終的に「世」という一文字を色紙に書きました。世界の「世」、そして世の中の「世」です。「５年後も世界中を歩き回っていたい」、「５年後は世の中について、今以上たくさんのことを知っていたい」という願いを込めました。

とは言え、「世」を選んだのは、付け焼刃に過ぎません。周囲の参加者らが続々と文字を書き上げ、席を立つのを見て、早く済ませたいという気持ちが高まり、あまり深い考えなく仕上げました。そのため、自分の書いた「世」に多少の違和感も拭えません。

思いつくのに苦労したのは、自分が考えているほど、自身の将来ビジョンについて描けていないせいかもしれません。近く自分を見つめ直す時間をつくり、次に同様な機会に出会えれば、自信を持って将来像を表現する一文字を書くつもりです。

ところで、仲の良い知り合いＴは、永遠の「永」を選びました。理由を訊ねると一言：

「単に永という文字のバランスが好きだから」

今回、僕は考え過ぎだったような気もします。。。