「おまえなぁ～」－－。２２日夕、僕がタバコを吸うのを見た上司はあきれた表情を浮かべながら、こう言いました。「え、何ですか？」と聞き返しましたが、もう別の話題を始めており、うやむやになりました。上司が一体何を言おうしたのか気になるところです。

喫煙現場を見られたのは、喉の腫れが治まり退院して以来初めてなのでしょう。僕を見た上司の表情がとても意外そうだったからです。実のところ、退院間際からタバコを吸っていましたが、入院した決まりの悪さから、会社ではできる限り、目立たないように配慮しながら吸っていました。

とは言え、一昔前の中学生の「不良」のように、便所で隠れて喫煙したのでなく、喫煙所で堂々と吸っていました。確かに会社へ復帰した当初、声が擦れて発声し難いこと、痰の絡んだ嫌な咳が出ることから喫煙を抑えた時期もあり、それが「タバコをやめた」と受け止められた可能性もあります。

あきれ顔の理由について、敢えて上司に尋ねる気にもなりませんが、少しは心配してくれていたのでしょう。心配されているうちが「華」なので禁煙は無理としても、せめて節煙を心がけるつもりです。実現できれば、過去に「節煙」を約束した知り合いたちの顔向けできます。

ところで、この日、酒を飲む姿も上司に見せました。仕事上のやむを得ない酒でしたが、もうすっかり元気になった印象を植え付けたはずです。いつか具合の悪そうな振りをして、早退してやろうと企んでいましたが、もう通用しないでしょう。その意味では、実に軽率な振る舞いでした。

帰宅する電車の中、一日を振り返り、あきらめ顔で新宿の高層ビルの明かりを眺めました。。。