カテゴリ:斎藤工
『スプートニクの恋人』をとおして工くんが何を伝えたかったのか考えてみた。 彼がいつも言う『境界線をなくす』ということ。 愛するということが純粋にどんな感情なのか、自己と向き合う勇気。 うまく言葉にならないけれどいろんなメッセージが含まれているように感じた。 最初に読み始めたとき覚えた装飾的な文章に対する違和感は後半は薄れていった。 物語自体、前半と後半ではその趣がちがう。 前半はお洒落な恋愛小説であり、70年代のブルジョアの匂いがプンプンしてそれがハナについて仕方がなかったけど、後半はミステリーの要素が加わり読みやすくなっている。 私個人の感想ではあるけれど。 すみれの思い。ミュウの気持ち。ぼくの気持ち。それぞれが純粋に恋愛し、苦悩する様に胸が苦しくなった。 同性愛とか、不倫とか、国籍とか、そういうものは関係なく、人間同士としての愛。 現実的ではないストーリーとシチュエーションだけれどもメッセージは十分伝わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2006 09:23:11 AM
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