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手をつないで目を閉じて

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December 2, 2006
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工くんの影響で読み始めた沢木耕太郎の「深夜特急」。
第3巻はインドの旅。神の子らの家「アシュラム」を訪れた著者が見た
カースト制度にも属せない最下層の人々の子どもたち。
ガンジーにハリジャンと呼ばれた彼らの現実。
保護施設ともいえる「アシュラム」にいる子供たちはまだ幸せなほうで
豚などの家畜と共に寝起きし、垢まみれで口減らしの対象にもなる。
本が書かれてから12年が経ち現在のインドがどのような状態になっているのかは
皆目わからないけれども少なくともこの時期はこんなにも悲惨な状態だったのだと
初めて思い知った。
平和ボケした日本人、飽食をあたりまえと考え、感謝の心を失った日本人。
私もそのひとりだ。
読んでいて涙が出た。決して美しい話ばかりでなく現地の人間に騙されたり
騙されまいと知恵を絞ったり。そんな中で人々の生きようとする力、高潔な魂に触れて
感動をおぼえる著者。
真実だからこそ価値がある、これが小説だったらこんなに感動しないだろう。
今までルポ的なものは読んでこなかったけれども、今更ながら世界の現実に私も目をむけなくってはいけないのかな?と、思い始める。

そうは言っても今日もライトノベルの新刊3冊くらい買ってきちゃったのだけど・・・・。





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Last updated  December 2, 2006 10:35:07 PM
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