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手をつないで目を閉じて

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April 23, 2007
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土日にパートとは別口の急な仕事が入ってあんまり読めなかった・・・『風の果て』

この話、主人公の又左衛門の親友がなぜか急に果し合いを挑んでくるところから

始まるのだけど親友の市之丞というのも『拗ね者』とあだ名される変人。

若い頃のエピソードではあまりに生意気がすぎて道場の師範代の平井に目をつけられ

師匠の片貝十左衛門と羽賀吉十郎が留守の間に因縁をつけられて半分喧嘩のような勝負に持ち込まれる。

ほぼ本気で打ち合ってるので血が流れようが怪我しようがお構いなし。

仕掛けたのが師範代なので周りの者も止められない。

その場面描写、こんなに抜粋していいのかな?反転します。



 異常さは竹刀を構えて対峙している二人にも現れていた。市之丞の右頬から血が一筋滴って、顎まで流れ落ちているのが見える。何事が起きたのかは、すぐにわかった。得物は竹刀だが、目の前にくりひろげられているのは決闘なのだ。仕掛けたのは、多分平井のほうからだろう、と隼太は思った。平井甚五郎が、以前から市之丞を快く思っていなかったことを思い出している。

─中略─

「中根さんには止める気がない。だから誰かが羽賀さんを呼び戻しに走ったはずだ。」
行き先はわかっているからつかまると思うが、ただ間に合うか、どうか・・・」

 水野がそこまで言ったとき、すさまじい気合が道場をふるわせた。平井が、八双の構えから三間ほどの距離を一気に詰め、市之丞を打ったのである。
 市之丞も応酬した。いつもの冷笑するような表情は影もみられず、市之丞は目をつり上げた
凄惨な表情になっている。打ち合う竹刀がはげしく鳴り、二人の姿が目まぐるしく交錯した。
 その間に隼太は、市之丞の竹刀が平井の右肩を強打し、平井の竹刀が市之丞の胴と顔面を正確にとらえたのを見た。平井の竹刀さばきは早くて強かった。脇腹を打たれたとき、市之丞が一瞬身体を二つに折って、苦悶の表情をうかべたのが見えた。そして顔面を襲った平井の一撃は、市之丞の目尻から新しい血を噴き出させている。市之丞は血だらけになっていた。多分そのせいだろう、それまでひっそりとしていた道場の中がざわめきはじめた。

─これじゃ・・・・。

市之丞がなぶり殺しになる、と隼太も思った。また八双の対峙にもどった二人を横目に見ながら、隼太は斜め前方の窓の下にいる中根に声をかけた。

「中根さん、もういいじゃないですか」

「・・・・・・・」

「分けてください。それともわたしが分けますか?」

 実際に、中根にその気がないのなら身を挺しておれが分けてやる、と思いながら隼太はそう言ったのだが、中根又市は答えなかった。鋭い目を隼太に据えると、威嚇するように両手を上にあげた。手を出すな、という身ぶりに見えた。
 だが、隼太の声はかえって対峙する二人を刺激したようでもあった。またしてもすさまじい気合をかわして、二人は竹刀を打ち合っていた。二人の身体は、道場の床を踏み鳴らしていったん鳥のように交錯し、ふたたび吸い寄せられるようにして打ち合った。

─やった。

 隼太は息をのんだ。八双の構えから打ち込む平井の竹刀を、市之丞が例の下からはね上げる剣ではね返したのが見えたのである。平井が怒号した。はねられた竹刀にすばやく身を寄せ、竹刀をひきつけながら体を半回転させた平井の身のこなしがなめらかだった。力に溢れた竹刀が、まだ構えの定まらない市之丞にすばやく襲いかかる。
 その打ちこみを、市之丞は紙一重でかわした。しかも鋭く踏みこみながらかわしたので、市之丞の下段から斬り返す竹刀が、今度は音立てて平井のあいた腋の下に決まった。ほとんど相打ちに見えたその一撃で、大柄な平井の身体がふっ飛んだ。平井甚五郎は起き上がろうとしたが、立ち上がれずにもがいている。


このあと、さらに師範代の中根がボロボロの市之丞に再戦を挑むのだけど、
隼太が市之丞の替わりに受けて立とうとしたところに羽賀が帰ってきてそこまで。
医者に担ぎ込まれた平井以外はお説教をくらっておしまいになったけど


BLくさ~~~い!!!


顔的には隼太役かな?と思っていたけど

長身で拗ね者の市之丞もいいわぁ・・・・・。

なんで歳食った市之丞が又左衛門(隼太)に決闘を挑むことになったか

そのいきさつはまだ不明(読むの遅くてゴメンナサイ)なんですが

それも追い追い明らかになるでしょう。

(こんなに期待してて、全然違うほかの役だったらどうしよう。)

や~、やっぱりいいねぇ時代小説w中学時代は司馬遼太郎とか読んでいたなぁ。懐かしい。




今日は初めての部署でお仕事。楽しかったけどカゴ車ごとコケて手を負傷しました。

青黒く腫れてきたので湿布貼ってます・・・・・・・。

なぜか何もしていないのに初めてお仕事ご一緒した人にも

「フェンリルさんって面白いね!」

と、評されてしまうこの頃です。<身体をはって笑いをとってるわけではないです。








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Last updated  April 23, 2007 05:21:33 PM
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