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手をつないで目を閉じて

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May 25, 2007
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カテゴリ:斎藤工
頼まれたデザイン画、午前中に出来上がったのでメールで送りました。

午後は明日の運動会の弁当の材料を買った後、家に帰ってアイロンをかけながら

『ライオン丸G』の2巻を鑑賞wああ、久しぶりに充実した休日。

今夜は気になってたことも片付いたのでゆっくり『風の果て』の感想を。


ぶっちゃけて言うと桑山又左衛門って人の半生を書いたサクセスストーリーなわけです。

部屋住みの下級武士だった、上村隼太が郡奉行の家の婿になり、

そこから藩の財政を救うため新しい農地を開拓しようという昔からの夢、

太蔵が原の開拓という壮大で一見無茶とも思える計画を実行。

荒地に水を引く算段をして町見屋と呼ばれる今で言う設計士のような人に依頼して

(これが依頼した町見屋が天才だったこともあり)大成功し、出世コースに。

「農民のための執政を!」という気高い志で家老職に就いた彼でしたが

昔の片貝道場の仲間であった杉山忠兵衛と政策をめぐって対立し・・・・という話。

冒頭の親友野瀬市之丞から果し合いを申し込まれるシーンから始まって

なんで果し合いを申し込まれたのかわからないまま物語は進んでいくのですが

「私怨だ!」と、言い切っていた市之丞であったのに、下巻になり

いろいろ政治的な背景が匂ってきたり、かつて仲間だった杉山忠兵衛が

隼太を政敵とみなすようになってしまったいきさつとか、いろいろわかってきて

「ほほ~ぅ!」という感じです。

この上村隼太という人、のちの桑山又左衛門ですが農民のためにお上に

上申書を出したり、庶民の立場に立って力を尽くしたのです。

誠実でありながら聖人君子というわけでなく一応の俗っぽい欲望もあったり野望もあったり。

そして男気があるかと思えば、迷いや諦め、若い頃は若者らしい恋の悩みもそれなりにあって

誠実さや潔さなんかは工くんと通じるものがあるし、読めば読むほど

「この役は工くんだ!」

ってしか思えなくなった。

藩命の質素倹約を忠実に守ったり(笑)その辺は読んでみて楽しさを味わって下さい。

大きなテーマとなる太蔵が原開拓ですが20代前半のときに聞いた、この計画実現のため

諦めずに長年計画をあたため、実行できる地位を手に入れてから奔走する彼の姿も必見。






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Last updated  May 25, 2007 09:35:35 PM
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