カテゴリ:V. スピリット
★コア・トーク: 9月の日銀短観
日銀は10月1日、景気の現状と先行きについての主要企業の見方を 示す9月の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)を発表した。 大企業製造業は前回6月時点の予想(22)を上回って6月時点の現状 と同じ23となったものの、非製造業は22から20へと低下した。また、 中堅企業、ならびに、中小企業は製造業、非製造業ともに6月の数値 から低下した。 12月時点の景気の状況を示す先行き見通しは大企業非製造業と 中小企業製造業で改善が見込まれている他は、横ばいから低下と なった。総合して、景気の現状の厳しさと先行きに対する慎重さが 示された。 【WBCコメント】 ・戦後最長の「いざなぎ景気」を越えて回復基調を続ける景気が微妙 な局面を迎えている。 ・物価の緩やかな低下が続く中で、実質的に景気回復が続いている と言われても実感がわきにくいが、実質ベースでも春以降一服感が 出ているようである。 ・この原因は景気回復に対する反動と、アメリカを起源とする信用度の 低い低所得者層向けのサブプライムローンの焦げ付きやそれに よる金融市場の混乱、さらには、大幅に金利が引下げなどが伝え られる中で、消費者や企業の心理に警戒感が広がったためだと思 われる。 ・自動車など大企業製造業の現状の好調さが中堅企業、中小企業に 波及すること、好調な企業業績に支えられて底堅く推移すると期待 される個人消費が景気を下支えすることが期待されるが、なかなか 強気にはなり難い局面にある。 ・全体的な景気や市場環境には逆らい難いが、それでもお客様・市場 の評価を得るような差別化と低コスト化という企業に課された使命は 変わらない。 ・それぞれ出来ることをするまでであろう。 □□□□□□■□■□■■□■■□■■□■■□■□■□□□□□□ ※メールマガジン『次世代ビジネスリーダーのための「V.スピリット」』 のコア・トークを掲載しています。 ■メールマガジンの登録・解約: 「V.スピリット」は、まぐまぐ と melma を通して配信しています。 次のサイトでメールマガジンの登録・解除が出来ます。 http://www.wildbearcorp.com/mailmagazine.htm □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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