カテゴリ:お仕事
忙しくて泣ける時がありますが…まあ、実際には泣いたりしませんよね。
ですが…医療の現場だけに…色々あります。 テレビドラマは嘘っぽすぎて、白けます。 ドキュメンタリーは、綺麗ごとだけをとりあげちゃってる気がします。 私、涙もろいです。 以前もアンビュー押しながら泣いてたことがありますが…。 夜中にCPA(心肺停止)が来るから、応援に来て!…と言われました。 病棟が忙しくても容赦ありません…。 救急車を待ちます。 小児科医が集まってました。 赤ちゃんでした。 まだおっぱい飲んでるくらいの。 丸々とした子でした。 小さな体を大勢で取り囲んでできる限りのことをしました。 1時間以上。 大人なら、そこまではしません…。 子供なら、あるいは…ということがあるようで… 皆必死でした。 小さな体にどれだけの薬を使ったことか…。 DC(除細動です。所謂電気ショック?)にも、反応はありません。 …とても戻ってきそうな様子はありませんでした。 1時間が過ぎて…両親が呼ばれました。 赤ちゃんのお姉ちゃんも一緒です。 まだ、心臓マッサージをしています。アンビューも押してます。 両親に納得をして貰わないといけないのです。 赤ちゃん…。 数ヶ月前に生まれたばかりの赤ちゃんなんです。 赤ちゃんのいる家庭って、賑やかで明るくて、希望に溢れている感じです。 両親が赤ちゃんの死を納得するのはホントに難しいと思います…。 きっとそんなことがあっていい筈がない、納得できないという気持ちです…。 「だって、さっきまで泣いてたのに…頑張って!」 お母さんは赤ちゃんを励ましますが… もう、心臓が止まってしまってから一時間以上経っています。 心臓マッサージもやめています。 ただ、気持ちが納得できないお母さんのために、アンビューだけ押し続けます。 その状況で…女性スタッフで泣いてない人はいませんでした…。 泣くなという方が無理です…。 気持ちがへこんだまま病棟に戻ると…まだみんな忙しそうな雰囲気でしたが…手伝うことはもうないよ…ということで… 何となく、取り残されたような気持ちで… 大抵、こんなだったよ、あんなだったよと喋りまくるのですが… 「赤ちゃん…ダメでした」 と、ぽつりぽつりと言うのが精一杯。 ブルーな気持ちのまま帰路に着きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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