『ゲド戦記』擁護。
ネットで評判悪いの知ってたんですけど、面白そうだったので、見に行ってきました。自分で見ないことにはやっぱりわからないです。で、どうだったかというと…そりゃ、まあ、色々と問題はありますが…割と好きでした。邦画を見てはがっかりしてばかりいる私にしてみれば、他の邦画に比べると、全然いい部類に入ります。思うに、酷評の原因って、ジブリ映画への期待が大きすぎると思うんです。ハードルが高すぎるというか…。あとは、原作のある作品は、原作好きな人との戦いでもありますよね。原作とはかなり違うみたいなので、原作好きな人には不評みたいです。原作読んで、原作を愛している方、見に行かないで下さい。名前借りてるだけです。そう思ったら楽しめるかもです。それに、アニメといえば、子供なんだけど、子供向けという感じでもないです。少なくとも小さい子にはかなり退屈、ていうか、座ってられないと思います。せめて年齢が二ケタ以上…それでも厳しいかも。かといって、大人向け~ってものでもないんですけどね…。見ていて、突っ込みたくなるところが、も~、これでもかというくらい出てきます。でも、この映画自体がダメ、とは言えない。見る価値なし! ★☆☆☆☆、とか、0点、とか、そういう評価がものすごく多いですが、そこまでひどくはありません。冷静に考えましょう。絵は、最近のジブリ作品ではなく、一昔前のタッチです。これはわざとそうしたとのことです。そんなに嫌いじゃありませんでした。声優さんは、特に「クモ」役の田中裕子さんがよかったです。「もののけ姫」でも、声優をやっていましたが、今回の方がずっとよかったと思います。あの~、岡田君は…アレンの抑えた声の時はまだ割とよかったのですが…クライマックスで声を張ると…あ”~、やっちゃった…って感じでした…。やっぱり、演技下手かな。まあ、他はテルーの声の手嶌葵さんですね…まあ、新人さんですし、歌はいいので甘くみてあげましょう。挿入歌の入れ方はどうかと思いましたが…。演出…光る部分もあるのですが、盛り上げ方が足りないのかな~。あとは、登場人物たちの背景がわからないままというのが多くて、そこが不満、という人が多かったみたいです。確かにそうなんですけどね…まあ、全然話が読めないというわけでもありません。…と、問題は山積みなんですけど、温かい目で見て欲しいです。嫌いな映画ではありませんでした。ジブリのDVDは今まで一枚も持ってないけど、案外買っちゃうかも。…えっ?