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カテゴリ:生き方
美術館に入ろうとする頃から、雪が降ってきました。 雪を撮りたいと思いましたが、手前の大きな雪がハートに見えませんか? ユキちゃんのハートかなぁ? かわいい雪だるまがありました。 池の鴨も寒そう。 さて、芸術の森美術館で開かれていた「 広島市現代美術館コレクションによる この20年の、20のアート 」 の話は、その1 で触れましたが、気に入った作品の1つの彫刻について図録に書かれていた言葉が心に染みました。 伝えたいのに言葉が出ない 口は開くのに声にならない 言葉をのみこむ 胸がつまる 大丈夫 張り上げる必要はない 静かに息をもらせばいい あなたの「声」はちゃんと 聞こえてる 芸術の森美術館広島市現代美術館コレクションによる この20年の、20のアート 図録より これは入り口の彫刻(?) 中に入って下から仰ぐとこんな形 園内マップをご覧になるとわかりますが、一番下まで降りてきたことになります。 そして、有島武郎旧邸へ行きました。 この家は大正2年に建てられた洋風住宅でしたが、まもなく妻安子さんが肺結核を発病したため 一家が札幌生活を切り上げたので、その後いくつかの曲折を経て戦後三十五年からは 北海道大学の所有となり「有島寮」として利用されていたということでした。 写真や本などの資料を見ながら、各部屋を廻りましたが、懐かしくあたたかいものを 感じさせてくれるお家でした。 妻安子さんが亡くなられた時に有島氏がその死を悼んで詠んだ歌が心に染みました。 十代に読んだままの「小さきものへ」や「一房の葡萄」などを またもう一度読んでみたくなりました。 有島武郎氏には弟の有島生馬氏と里見(弓享)氏(トンという文字が機種依存文字ということなので こういう形になってしまいました。)がいらして 妻安子さんとの間に三人の男のお子さんがいらっしゃいますが、 長男の行光さんは俳優の森雅之氏だったのですね。 サンポーチ 階段ホール 2階客間 とても重厚な佇まいで素敵でしたが、私は特に窓と灯りに惹かれました。 1階にの食堂には古めかしいテーブルがあり、玄関に置かれていたノートに感想を書いたり 先に芸術の森センター内のミュージアムショップで買った絵葉書を出して 友人に北海道の感想や上記の言葉などを書きました。 窓の外の雪を眺めながら、ゆったりとした時間が流れていました。 ここでの時間が一番好きでした。 ちなみに入ってから出るまでの間、職員の方以外はどなたもいらっしゃいませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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