テーマ:ワイン大好き!(30879)
カテゴリ:上質なデイリーワイン
記事の更新が滞っておりましたが、夏休みを満喫して帰ってまいりました。
名古屋の妻の実家に遊びに行ったときに1本のワインを頂きました。 なんでも名古屋のお婆ちゃんが、毎年友達の「さっちゃん」にワインをもらっているらしいです。そのワインを毎年どうしてよいのか分からなかったところに私がワイン好きである話を聞きつけて、わざわざ持ってきてくださいました。 さっちゃんは、絵手紙の先生などもされていて、個展を開いたりしながら世界中を旅するのが好きなアクティブな方だと聞いていました。 なにやら重厚な化粧箱にドイツワインが入っています。 ラベルには、まず「ヴァイングート アドルフ シュミット」(アドルフ・シュミットのワイン園) ほー、アドルフ・シュミットか・・・「ツェラー・カッツ」で非常に有名なドイツの名門生産者です。 「2003er ヴィルティンガー シャルツバーグ リースリング シュペートレーゼ」 2003年産のブドウ、ヴィルティンガー・シャルツバーグは畑名ですね。 シュペートレーゼはブドウの等級と言うか、ドイツワインでは甘さを示す目安になります。 やや甘口で、冷やして飲むには絶好のワインのはずです。 ボトルの肩の部分に「サチ」と書いた杯をたたえた、ブドウの柄の洋服を着た女性の絵が貼ってあります。 これ、さっちゃんの絵ですね。 しかも、ドイツ語でボトルナンバー入りです。1857-1858番。二つボトルナンバーが入っているので、多分ハーフボトルで番号を割り振ったんでしょうね。 オリジナルボトルですねコレ。この時は、市販のボトルの上からシール貼ったのかな?ぐらいに思ってました。 しかし驚いたのは、このワインに添えられていた手紙です。 以下、抜粋。 「○○年○月の個展には大勢の方々にご高覧いただき、(中略)また○○新聞・××新聞・△△新聞等の紙面に私の個展について紹介され、光栄に存じております。」 へー、このワインは個展の記念に出したって事か。結構すごい画家さんなのかな? 「ここにささやかですが、私がオーナーとなっておりますドイツのぶどう畑で取れました、モーゼル地方の白ワインをお送りいたしましたので、ご笑納ください」 私がオーナーとなっております 私がオーナーとなっております 私がオーナーとなっております ・・・・・へ? 「ドイツのモーゼル地方も日本と同じように、農業従事者が減少し(中略)モーゼル川への土砂の流出等をまねき、様々な自然破壊を引き起こします。そこで、私の友人でありますドイツ政府農業顧問のアドルフ・シュミット氏が、(中略)「ワインの木」のオーナー制度を設立しました。私もこの制度に賛同し、(中略)オーナーとなった訳です。」 さっちゃん、アンタ何者ですか!? じゃぁこれ、女性の絵とボトルナンバーも含めて、丸ごとアドルフ・シュミットのオフィシャルボトルという事になりますね。す、すごい・・・・・。 とても良さそうなワインなので早速食前酒として頂きました。 お味の方は、ワインのストーリー性も手伝ってか、たいへん感慨深く、美味しゅうございました。 ありがとう、さっちゃん、お婆ちゃん! 来年も頂けるとうれしいなぁ・・・ 余談:毎年もらっているというこのワイン、去年までは栗を煮るのに使っていたそうです。あの栗、確かに美味しかった。合掌・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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