カテゴリ:仕事
きっとそんなこと思っちゃいけないんだけれど、でも思う。
前任校に戻りたい。そう思わされた日だった。 火曜日会っていた先生に、宿泊体験学習に行こうと言うお誘いがあった。 例年恒例の『ナイトハイク』。まぁ、簡単に言うと『きもだめし』。 これを脅かしに行くわけだ。 しかも、今年は利用施設が車で1時間半の山の中。 4人で行ったんだけれど、二人はその学校の先生。 残り二人、私と、一昨年担任だった先生。 それぞれ脅かしポジションに着く。 私は山の中へ。 しかも、やっぱり「元・おてんば娘」となると、木くらい平気で登るらしい。 これはいいぞと思った木にジーンズで平気に登る。 待つこと1時間。 来たよ、来た来た。 最初のグループは上手く行かなかったものの、その後は「木から枝を落とす」と言う違反とも 言える脅かしを繰り広げた。 蛇かと思ったらしい。 脅かされた後は、私だと確認してホッとしつつ、喜びつつ。 みんなが集合場所へ戻った後、お礼を言われ、少々照れてしまった。 「あのねオレ、Witch☆先生んとこ、ちょ~怖かったぁ」 「ホント?」 「うん、マジでビビッたよ。なぁ?」 「うん、足が止まった」 「みんなえらかったね、大きくなったね。先生ビックリしたよ。さっきさ、『怖がって早く 歩けない子がいるから、遅くなってゴメン』って言ってたね。優しくて感動したよ。」 「でも、オレだけじゃないよ。こいつも歌を歌って励ましたんだよ」 「そうだったね。先生の所まで聞こえたよ。二人ともえらかったね。」 そんな会話した。 子ども子どもしていて、5年生とは思えない部分もあるけれど実に素直でカワイイ。 友達にも優しくて本当にイイ子たちだ。 宿舎に戻って子ども部屋に会いに行った。 「ねぇねぇ、Witch☆先生。今日ね、ハンコを作ったよ」 「じゃあクラフトパークに行ったんだ。上手に出来た?」 「そうだよ、先生知ってるんだ」 「オレ、これ」 「オレのも見て!」 「これも!」 ほとんどの子どもが見せてくれた。どの子も上手に出来ていた。 私は知っての通り、お習字に通っている。故に刻印にはそれなりの目を持っている。 「これはいいね、このバランスがいいよ」 「こっちはこの口の所が、雰囲気がいいね」 「おおっ!この字はこの自体になるとますますカッコイイね」 「この字はこのこう言う形から出来ているんだよ」 すると、褒めて欲しくてみんな見せる。 みんなは嬉しいみたい。 図書室の話もしてくれた。 でも、何より驚いたのは、 「先生、いつ戻ってくるの?」 「それは無理だよ」 「なんで!誰が決めた!」 「役場の人だよ」 「何で?イヤって言わなかったの!!」 「それは言えないんだよ、決められたことだから」 「言わなきゃわかんねぇよ!」 「先生も言いたかったよ、まだみんなと一緒にいたいですって。でもだめなんだ…」 「…じゃあさぁ、運動会は来てくれるんでしょ?」 「運動会はどの学校も同じ日だから無理だけど、地区の文化祭や体育祭は行くつもりだよ」 「んじゃ、オレ、頑張るね!」 そう思ってくれることに涙が出そうになった。 「うん、楽しみにしているね。今日のこと、本当に楽しみだったんだよ。 だってみんなにすっごく会いたかったんだよ」 「本当?オレもね、いっぱいしゃべりたかったんだ」 泣かせてくれるよ、全く。また会いたいよ、先生は。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 23, 2007 10:41:25 AM
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