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カテゴリ:雑事
「明日ロンドンに行くから、ランチでもしない?」
と同じ大学の同級生よし君から連絡があったのは、つい昨日のこと。 大学で同じ学部、同じ学科だったが、違うゼミに所属し、学生時代は挨拶する程度の仲だった。卒業してから時々グループで飲みに行くようになり、親しくなった。 ロンドン大学の大学院を卒業していたので、私がロンドン行きを決めた時も相談にのってもらっていた。外資系のエリートである彼は、シンガポールに赴任になり、現在はスイス・チューリヒで働いている。秋に出張でロンドンに来たときは、超多忙のため、30分ほどしか会うことができなかった。 さて朝、起きて家の近所のマーケットで野菜と果物の買出し。山ほどのバナナやトマトが1ポンド。スーパーと比べると破格の安さなので、眠い目をこすって出かけた。 土日はロンドンの交通はよく乱れる。バスの本数が少なくなる上に、地下鉄が遅れ、点検のため止まってしまう線がある。 余談だが、ロンドンでは毎週、毎週必ず地下鉄のどこかの区間が閉鎖されている。そんなに点検するところがあるのだろうか? 世界一古い地下鉄をそのまま使っているからだろうけど、、、、。恐ろしいことに、設備が古すぎて、地下鉄には避難口がありません。火事が起きたら?? 恐ろしい、、、、。だからテロリストに狙われたのでは、という噂もある。 ということで、余裕を持って家を出て、いざ待ち合わせのレスター・スクエアへ。早く着いてしまったのでチャリングクロス街の本屋さんで時間を潰す。よし君から飛行機が遅れたとの連絡が入ったので、さらにゆっくりと本屋で本を立ち読みした。ロンドンの大きな本屋には、たいてい椅子やソファーがあり、寛ぎながら本を読むことができる。 レスタースクエアでよし君と再会した途端、 「何食べたい? 何でも好きなもの、腹いっぱい食べさせようと思って」 と言われた。 う~、カッコイイ!! ロンドンで大学院に通っていた彼は、物価の高さも、学生がいかにひもじいかも良く分かっているのだ。旧友はありがたい。 ここに来て初めてレストランに行った時、マクドナルドに入った時、スーパーに行った時、これからお腹いっぱい食べられることがあるのだろうか、と不安になったことを思い出した。生活に慣れて節約のコツを覚えてから、そんなことも思わなくなったが、、、。 何を食べたい? と言われても思いつくものがない、、、。 よし君のお薦めもあって、中華街へ。 ロンドンならではの中華料理「ロブスター・ヌードル」を食べよう、と「プーンズ」へ向かった。残念ながらお休み。そこで「新世界飯店」で飲茶を食べることに。「プーンズ」にしろ、「新世界飯店」にしろ、普段私が行く中華街の店と格が全然違う。こんな中華街もあったのね~という感じ。 「新世界飯店」は、ロンドンでは珍しくワゴンで飲茶が回ってくる。 ワゴンを押すお姉さんが来るたび、あれも、これも、とよし君がいろいろと取ってくれる。いろいろな点心を頂いた後は、つるんとした独特の麺と、杏仁豆腐で締め。あ~極楽だ。 ごちそうさまです、、、、。 中華街を出て、靴を買いたい、というよし君の希望でジャーミン・ストリートへ。 この通りにはスーツ、靴、ネクタイといったイギリス紳士ご用達のお店がずらりと並んでいる。 私には無縁の世界なので、この通りに足を踏み入れたのも初めてのことだ。ご存知の通りイギリスはジェントルマンの国。スーツや靴の質が高い。 いい物がなかったので、続いてボンドストリートへ。 さすがにここは良く通るが、お店に入ることはほとんどない。ましてや紳士ものなんて。 よし君と一緒に靴を見て回ったのだが、さすがボンドストリート、という感じ。こちらが何か言う度に「どういたしまして、サー」とか「ありがとう、マダム(私のことね♪)」とか返ってくるのだ。接客も、ここがイギリス? と思うくらい丁寧。こんな世界もあったのね、、、。 通りには何千万とするスポーツカーがばんばん並んでいる。車に詳しくないので、良く分からなかったが、ドライバーが戻ってきたら道端の人が立ち止まり、お店の中から人が覗いたりしていたので、よっぽど高級な車なのだろう。(もしかしたらセレブだったのか??) 駐在員の奥様として来ていたら、こんな感じだったのかな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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